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人は悲しいくらい、未来を夢見て幻滅する。
彼女が浅子に憧れているのは、自分の未来を見ているような気分がするからなのかもしれない。
(略)
その少し、クセのある唇、ふてぶてしさ。
麻里はファッション誌、ヴォーグに出てくるモデルを思い出す。
ヴォーグのモデルたちはみな一様に美しく、同時に猥褻ですらあった。
麻里は本能的に浅子の本質を捉えていた。
「……あのクルマ……」
「えっ？」
浅子は麻里を前にして毒気が抜かれた。
麻里は赤くなってるのだ。
「……高志のこと好きなんでしょ？」
浅子はまっすぐ麻里を見ていた。
ふいに、麻里は……ある真実を悟った。
「……え？」
麻里は泣きそうになった。
(@^^)/~~~では