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さ高志との行為そのものが、不潔なものに思えた。

「ねえ?」

と、浅子。

彼女は目を閉じた。

「何?」

「帰って、今日はここまで……ということで」

惨めさとか、いたたまれなさを精一杯こらえていたのだ。

早くきえてほしい。

彼に。

「わかった」と高志。

……ゴメンね。今はとても割りきれないんだけど、あなたのことは好きよ。でも、心のなかは海流みたいにあっちこっちにぶつかってるのよ。
「……賢くふるまおうと思っている、ボクはね」
高志は言葉を選びながら返答した。
彼女は頷いた。「そうね。ありがとう」か