白馬山荘殺人事件


東野圭吾著 光文社文庫


一年前の冬、「マリア様はいつ帰るのか」という言葉を残して自殺した兄・公一。その死に疑問を抱いた妹の女子大生・ナオコは、親友のマコトと、兄が死んだ信州・白馬のペンション『まざあぐうす』を訪ねた。常連の宿泊客たちは、奇しくも一年前と同じ。客室に飾られたマザー・グースの歌に秘められた謎、ペンションに隠された過去とは?暗号と密室の本格推理傑作。


マザー・グースという名前を聞いたことはあるが、マザー・グースとはなんぞやという質問には答えられなかった。 マザー・グースとは、主にイギリスで成立し伝承されてきた童歌の総称であり、英語文化圏の多くの国で作者不詳の童歌が数多く歌われており、数え歌、なぞなぞ、言葉あそびをはじめ、古い事件、政治家や王室、有名人への皮肉が盛り込まれている。その中には1,000を超える童歌があるという。


London Bridge (ロンドン橋)

 London Bridge is falling down

Falling down, falling down,

London Bridge is falling down,

My fair lady.


子供のころこの詩の日本訳を歌っていた記憶がある。ロンド橋が落ちた、落ちた、落ちた、ロンド橋が落ちた・・・・・・?My fair ladyの部分は何といって歌っていたのだろう? マイフェアレディ=ロンド橋だったか・・? ロンドン橋ではなく、語呂に合わせてロンド橋だった。そして二人が両手をつないで橋をつくり、その下を皆が通り、My fair ladyの部分で橋が落ち、その橋につかまった人が鬼になる。というような遊びだった。 リズムが良くて記憶に残っているが、この詩にも背景があると東野は小説で解説している。「実際にイギリスにロンドン橋がというのがあって、造っては流されたということが繰り返されたらしいの。十世紀から十二世紀のことだそうだけど、テムズ河に何度橋をかけても流されるというイギリス人の実感が唄になったんだって。実はこの唄には続きがあって、粘土で造ったら流れたから今度はレンガでつくれ。レンガは壊れるから鋼でつくれ-----というぐあいにエスカレートしていって、最後には結局石で造ることになるわけよ。で、実際に十三世紀になって石橋がかけられて、これはその後とりこわされるまで六百年の間大丈夫だったという話よ。」


Humpty Dumpty (ハンプティ・ダンプティ)


  Humpty Dumpty sat on a wall.

Humpty Dumpty had a great fall.

All the king's horses and all the king's men

couldn't put Humpty together again.


ハンプティ・ダンプティが 堀の上

  ハンプティ・ダンプティが おっこちた

  王様の馬みんなと 王様の家来みんなでも

  ハンプティを元に 戻せなかった


ハンプティ・ダンプティは強力な大砲である教会の頂部に設置されたが、教会塔は敵軍に破壊され、吹き飛ばされた頂部から「ハンプティ」は地面に転がり落ちた。馬は騎兵であり、家来は歩兵をあらわしている。などなど諸説ある。


そのマザー・グースを暗号に使った謎解きと密室殺人事件。 日本にいながらイギリスの山間部にスリップしたような。プロローグが2つあり、エピローグが2つある。そしていつもながら東野が隠したエピローグがさらにある。


雨飾山から見た白馬山はきれいだった。


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ナオミ、マコトの設定。 後からカタカナに変えたのかな・・?


日本にも謎の多い童謡は多い、カゴメカゴメ、ズイズイズッコロバシ。集めるといくつくらいになるのだろう。