探偵倶楽部

東野圭吾 角川文庫


難解トリックを鮮やかに破る、探偵ミステリ

東野圭吾はどれを読んでも面白い。しかし、この一冊だけは読み逃がしてはいけない。


「お母さん、殺されたの」----学校から帰ってきた美幸は、家で母が殺害されたことを知らされる。警察は第一発見者である父を疑うが、彼には確かなアリバイがあった。しかし、何か隠し事をしているかのような家族の言動に不審を抱いた美幸は、VIP専用の調査期間(探偵倶楽部)に調査を依頼する。その結果、明らかになった意外な真相とは? (「依頼人の娘」より)会員制〈探偵倶楽部〉が、冷静かつ迅速に難事件を解決する。!


  そうかな---。東野らしくない作品ではないかな? まず、倶楽部という設定がリアリティに欠ける。コナン君でもあるまいし、限られた情報しか得られない探偵組織が次々と難解な事件を解決する---? 事件の設定も何か無理にというところが感じられる。動機は理解できるにしても、それを持って殺人事件まで行き着いてしまうようなものかな---? 短編集ゆえに一話一話の深さを問うてもしょうがない。しかし、それでも。 いつもの縦横糸に張り巡らされたトリックと人間の琴線に触れるようなドラマが見られなかったな。

  歳をとると出演者がころころ変わる短編は疲れる。登場人物はなるべく少ないほうが助かるね。


**********

住居がかわり、本を読む機会も増えるかな--?