経済学 その2
村八分
日本の農村、漁村などにおいて、秩序や掟を破った人、家に対する消極的制裁行為。
八分とは葬式、火事、病気、出産、法要、水害、住居の新改築、成人式、結婚式、なぜか旅行の10の共同行為のうち、住人に直接、間接に迷惑のかかる、葬式と火事を除いた8つの行為に対して関係を絶つことからいう。
村八分は日本の特殊な社会構造でいまでも日本人の行動に深くかかわっている。今後、多くの外国人を移民として入国させる際にも、大きな社会問題となる可能性がある。
村八分は江戸時代の五人組と同質であり、相互拘束の人間関係が共同体の中に形成される。集団に迷惑をかけないように行動するインセンティブが働き、閉鎖的な集団において、人に裏切られるリスクは極めて低く、安心していられる環境がつくり出される。 日本は信頼社会ではなく、安心社会ということになる。
現代では村八分は見られないものの、精神構造の中に深く根ざしたこの考え方をベースに日本人の対人関係が築かれ、一方で若い世代に無責任な自由が跋扈しており、社会の不安定性につながっていると考えられる。