ALWAYS 続・三丁目の夕日


 ヒット作の続の難しさは、2回目に訪れるレストランや温泉と同じでしょう。1作目に驚かされた東京タワーもオート三輪も下町の町並みも2回目にはただの背景となってしまう。それを見越したかのように、今回は日本橋や特急こだま、浅草六区、羽田空港とまたまた懐かしさで胸が熱くなる。(でも、実はそれほど記憶にない。なんとなくこんな感じだったな~と納得してしまう。)

 一作目の感動に慣れた人は懐かしく、楽しく、ほほえましい30年代を振り返りながら、ちょっと物足りないなと感じ始めたところに大どんでん返しの人情映画の始まり始まり。何せこの映画の主人公は売れない作家・茶川(吉岡秀隆)ではあるが、実は主な登場人物には恋心や家族愛、友情、悲恋など悲喜こもごものストーリーがあり、それがそれぞれに見事に絡み合っている。

 茶川(吉岡秀隆)と小料理店のおかみヒロミ(小雪)

 茶川(吉岡秀隆)と身寄りのない少年・淳之介  そして茶川家のしあわせ。

 一平と はとこ美加とのやりとり、転居によるお別れ

 六ちゃんの同級生(中山)が引き起こすトラブルと二人の淡い恋

 宅間先生と遺族のストーリー

 淳之介と突然現れた実の父(川渕)

 鈴木オートと戦友の牛島 などなど


哀愁や憤りや、そして優しさに、嬉しさに心を覆うよろいがなくなった頃に、これでもかと思うくらいの泣けるシーンが出てくる。マジに映画館では周りの人々が泣いていたぞい。 2作目はノスタルジーの映画ではなく、感動の人間ドラマに変貌していた。


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120%楽しむなら、一作目を見てから。ダイハードのように色々な伏線があるからね。