10/2㈮大宮けんぽグラウンドでの大会に参加しました。

毎年の事ながら、朝からおびただしい数のユニフォーム姿の税理士が集結していました。皆元気ですね。

4月から定期的に練習している成果を出せるか、いざ本番です。

 

所沢支部は

第一試合 0-6で敗戦(1回雨天コールド)

第二試合 7-6で勝利

第三試合 敗戦(スコア忘れました)

確か9チーム中8位でした。

 

大きな怪我なく、チームの仲間や他支部チームと何やかんや楽しく野球をし、無事に帰れた事が何よりの収穫です。多少の筋肉痛も心地よいです。

来期は7位以上を目標に、春からの練習に備え体を動かそうと思います。

 

川嶋

9月梨の季節

新潟で育った私は、実家では父が好んでいたこともあり

二十世紀梨が定番

青梨で果皮は黄緑色

ちょっと酸味があって水分たっぷりで

こちらに住み始めて、梨は幸水とか豊水とか赤梨で

二十世紀が見あたらない

実家から9月に箱で届くのが楽しみで

今年からは、実家が繋がっていた果樹園さんの連絡先Get

 

お餅のきな粉もみどり色が定番で

きな粉=みどり

それが、こちらに来たら、きな粉餅は、きいろ

みどり色のきな粉は「うぐいすきな粉」と言うらしく

なかなかこれも出会えず

 

生まれたところで「これだ」と思っていたものでも

地域によっては全く違うものが主流であることを知った就職

 

美味しく食することは幸せです♥

そうそう新潟の「イタリアン」

学生の頃、学校の帰りにわざわざ

学校から新潟駅まで友人と遠回りして食べてました

 

                 9月10日担当 大倉佳子

9月24日。

 

いつものようにパソコンの電源を入れると、法人税のシステムがバージョンアップされていました。

 

「何か変更があったのかな?」

 

と思いながら仕事を始めました。

 

法人税、消費税、地方税の電子申告までは、いつもどおり無事にできました。

 

ところが――

 

eLTAXのダイレクト納税が、どうしてもつながらない。

 

いつもは「PCdesk(Web版)」から入って、そのまま納税手続きをしていたのですが、画面を開いてみると、いつものメニューがありません。

 

「あれ? メニューが変わっている……」

 

そこからが大変でした。

 

いろいろ試してみましたが、どうにも先へ進めません。

 

まず、システム会社のJ〇Lに問い合わせ。

 

ところが、

 

「eLTAXについては、こちらでは分かりません」

 

とのこと。

 

仕方がありません。

 

今度はeLTAXの問い合わせ窓口に電話しました。

 

すると、

 

「本日からメニューが変更になりました」

 

とのこと。

 

なるほど。

 

原因はこれだったのか。

 

しかし、問題はここからでした。

 

今回の変更では、税理士が顧問先の納税を行うためには、税理士と顧問先との間で納税の承認手続きが必要になったとのこと。

 

そして、そのためには、

 

「PCdesk(DL版)」をダウンロードしてください

 

とのことでした。

 

「DL版?」

 

今までWeb版を使っていたので、また新しいものを入れなければならないようです。

 

早速ダウンロードを開始。

 

ところが……

 

なんと30分!

 

ダウンロードして、インストールして、ようやく使えるようになりました。

 

「これで終わりか」と思ったら、もちろん終わりではありません。

 

まず「PCdesk(DL版)」に税理士の登録。

 

次に、申告する顧問先を登録。

 

そして、また「PCdesk(Web版)」に戻ります。

 

今度は、税理士と顧問先との間で納税の承認を行います。

 

あっちを開いたり、こっちを開いたり。

 

Web版に戻ったり、DL版に戻ったり。

 

「さっき登録したのは、こっちだったかな?」

 

などと確認しながら、何とか手続きを進めました。

 

結局――

 

これを覚えるだけで、午前中いっぱいかかってしまいました。

 

もちろん、一度覚えてしまえば次からは何とかなるのでしょう。

 

しかし、税理士事務所にとっては、9月末は決して暇な時期ではありません。

 

そんな時期に、

 

「今日からメニューが変わりました」

 

と言われても、

 

「えっ、今日からですか?」

 

となってしまいます。

 

システムを変更する側にも、いろいろ事情があるのでしょう。

 

しかし、実際に現場で使っている税理士からすると、

 

もう少し早く知らせてくれてもいいんじゃないですか?

 

と思ってしまいます。

 

しかも今回は、単なる画面の変更ではありません。

 

納税をするために、

 

PCdesk(DL版)をダウンロード

税理士を登録

顧問先を登録

PCdesk(Web版)へ戻る

税理士と顧問先との納税承認を行う

 

という手順が必要になりました。

 

初めてやる人には、なかなか分かりにくい仕組みです。

 

私も今日一日で、すっかり勉強させてもらいました。

 

ということで、

 

税理士の皆さん。

 

月末の忙しい時期ですが、まだ「PCdesk(DL版)」を準備していない方は、早めにダウンロードしておいた方がよさそうです。

 

納税しようと思ったその日に、

 

「つながらない!」

 

「どこから入るんだ?」

 

となると、かなり焦ります。

 

私も今日は、午前中いっぱいeLTAXと格闘しました。

 

何とか無事に納税までたどり着いたときには、

 

「税金を払うだけなのに、ずいぶん勉強させてもらったな……」

 

というのが正直な感想です。

 

税理士の皆様、

 

どうぞご健闘を祈ります。

 

そして、eLTAXの皆様。

 

できれば次回の大きな変更は、もう少し早めに教えてくださいね。

 

 

安西節雄

 

 

 

 

いよいよ今月から導入されるKSK2ですが、現行システムKSKとの違いはどういったところになるのでしょうか。

私も気になってはいたものの調べてはおらず、ちょうどいい機会なので調べてみることにしました。

 

まず現行のKSKについてですが、KSKは2001年に導入され、事務処理は紙が中心で、データ管理は税目別・縦割りで行っていたそうです。

一方で次世代システムKSK2については、事務処理はデータが中心(AI-OCR)で、データ管理は税目横断・統合管理がされるそうです。

 

また調査官のデータへのアクセス方法にも変更が生じ、現行のKSKでは税務署に戻って確認する必要があったのに対し、KSK2では調査の現場から即時アクセスできるようになるそうです。

 

ではKSK2導入にあたって税務調査にどのような影響を与えるのでしょうか。

①     調査選定の精度が大幅に向上

AIが過去データ・外部データ(金融機関情報など)を横断分析し、申告の矛盾を自動抽出できるようになります。

 

②     小規模事業者でも選定されやすくなる

規模ではなく「データ上の不自然さ」で選定される時代へと変化していきます。

 

③     グループ会社・富裕層の管理が強化

縦割りシステムの解消により、法人と代表者個人、家族まで含めた税務情報を横断的・総合的に管理できるようになります。

 

KSK2の大まかな内容についてはこんな感じかなぁと。

 

税務調査官もいずれ人ではなくAIになる時代が来るのでしょうか、、、

 

萩原 佑貴

突然ですが、私には両親がおりません。26歳の時父を、27歳の時母を亡くしました。1人弟がいるのですが20歳になったかならないかぐらいでしたから頼ることはできませんでした。また、当時の私は税務とは無縁の仕事をしており当然相続に関する知識はゼロでしたから何から進めていけばわからず、とりあえず市役所の方々に相談しながら進めることしか出来ませんでした。

 

法務局や市役所の方々に相談しながら進めるのは、知識がない私では一歩ずつ進むしかない状況でした。(それこそ実印すら持っていなかったためそこからでした。)

特に相続手続きは専門的なことが多いので、どこに頼んだらいいのか分からず、様々な機関を頼ることになるのは珍しくありません。

法務局や市役所の職員は、基本的に手続きに関するアドバイスをしてくれますが、法律的なアドバイスや具体的な交渉に関しては限界があることが多いです。(当家は、基礎控除も高かった時代かつ、財産がなかったためそういったアドバイスを受ける必要がなかったです。)そのため、そういった機関を頼りながらも、最終的には弁護士や司法書士、税理士に相談するのが安心できるケースが多いです。

 

相続は起きてから動いたのではやれることが限られます。重要なのは生前に対策をしておくこととなります。何か小さいことでも気になることがあれば、税理士会所沢支部にご相談ください。

 

中川浩一

東京国立博物館で、真言宗の開祖、弘法大師・空海(774~835)の生誕1250年を記念する特別展「空海と真言の名宝」が開催されていましたので、観に行ってきました。

 

 

実は、空海に関する展覧会を観るのは今回が初めてではありません。

 

ちょうど15年前、2011年8月にも東京国立博物館で「空海と密教美術展」が開催されており、そのときも密教美術の最高峰といわれる数々の仏像や曼荼羅を鑑賞しました。

 

私が空海に興味を持つようになったきっかけは、梅原猛さんの『最澄と空海』、そして司馬遼太郎さんの『空海の風景』を読んだことでした。

 

二人の巨人、最澄と空海。

 

同じ遣唐使の時代を生きながら、それぞれ異なる道を歩み、日本の仏教に大きな足跡を残した二人の生涯を知るにつれて、空海という人物に強く惹かれるようになりました。

 

今回の特別展「空海と真言の名宝」の大きな特徴は、真言宗の主要16派に伝わる寺宝が一堂に集められていることです。

 

なんと、国宝15件、重要文化財60件を含む88件もの貴重な寺宝が展示されています。

 

これだけの名宝が一つの会場に集まる機会は、そう多くありません。

 

会場は東京国立博物館平成館。

 

多くの歴史好き、仏教美術好きと思われる鑑賞者が集まっており、皆さんそれぞれに展示品をじっくりと見入っていました。

 

今回の展示は、大きく4つの章に分かれていました。

 

第1章 空海の生涯と真言密教の世界

まずは空海その人の生涯と、空海が日本にもたらした真言密教の世界。

空海が唐に渡り、恵果和尚から密教を学び、数多くの経典や法具、曼荼羅などを日本へ持ち帰ったことを知ると、1200年以上も前にこれほど壮大な文化交流が行われていたことに驚かされます。

展示されている経典や法具を一つ一つ眺めていると、空海がどのような思いで唐から持ち帰ったのか、想像が膨らみます。

 

第2章 「後七日御修法」の世界

次に紹介されていたのが、真言宗にとって非常に重要な「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」です。

これは、天皇の身体健全と国家の安泰などを祈るために行われてきた密教の重要な修法です。

なぜ「秘儀」とされてきたのか。

どのような道場で、どのような仏具を使い、どのような祈りが捧げられてきたのか。

展示を通して、その世界の一端に触れることができました。

普段の生活ではなかなか知ることのできない、真言密教の深い世界です。

 

第3章 真言宗各派に受け継がれてきた名宝

そして、真言宗各派に伝わる数々の名宝。

今回の展覧会の見どころの一つです。

真言宗と一口に言っても、現在では多くの宗派に分かれています。

それぞれの寺院で大切に守り伝えられてきた仏像、経典、曼荼羅、法具などが集められています。

一つ一つの文化財には、それを守ってきた寺院の歴史があり、そこに何百年、何千年という時間が積み重なっています。

 

第4章 真言宗各派に伝わる彫刻と秘仏

最後は、彫刻と秘仏の世界。

仏像を目の前にすると、単なる美術品を見るのとは違った感覚があります。

表情、姿勢、手の形、持っている法具。

一つ一つに意味があり、真言密教の教えが形として表現されています。

 

今回の展覧会では、そんな仏像の世界をじっくりと楽しむことができました。

 

「弘法大師像」は右手に何を握っているのか?

 

展示を観ていると、いろいろな疑問が浮かんできます。

 

例えば「弘法大師像」。

空海の像が右手に握っているものは何なのか。

また、天皇の身体健全を祈る「後七日御修法」は、なぜ真言宗の秘儀とされてきたのか。

そして、五智如来の中心に位置するのは、なぜ「大日如来」なのか。

 

こうした疑問の答えを一つ一つ知っていくと、単に「古い仏像を観る」というだけではなく、空海が生きた時代、そして真言密教という壮大な思想の世界が少しずつ見えてきます。

 

今回の展覧会は、まさに**「空海と真言密教の足跡をたどる旅」**だったように思います。

 

私は音声ガイドのナビゲーターを頼りに、一つ一つの展示を丁寧に観て回りました。

 

空海が唐から持ち帰った経典。曼荼羅。そして密教の儀式に使われた法具。

 

1200年以上も前に空海が日本へ持ち帰ったものが、今も大切に保存され、私たちの目の前にある。

 

そう考えると、それだけで何とも不思議な気持ちになります。

 

15年前の「空海と密教美術展」に続いて、今回も空海の世界に触れることができました。

 

梅原猛さんの『最澄と空海』、司馬遼太郎さんの『空海の風景』を読んで、空海という人物に興味を持ったのが始まりでしたが、実際にこうした文化財を目の前にすると、読書だけでは感じることのできない歴史の重みを感じます。

 

展示を一つ一つ観ていると、ふと、これらの寺宝が今日まで残されてきたことの重みを感じました。

空海が生きたのは今から1200年も前のことです。

その間には、幾多の戦乱や災害、時代の大きな変化がありました。そして明治維新の際には、廃仏毀釈によって多くの寺院や仏像、仏具が失われました。

 

そのような激動の時代をよくぞ免れ、空海が伝えた経典や曼荼羅、法具、そして仏像が、今日まで大切に守り伝えられてきたものだと思います。

 

「よくぞ残っていてくれました」

 

そんな思いを抱きながら、一つ一つの名宝を眺めていました。

 

単に美しい美術品というだけではありません。

 

そこには、長い年月の中で、それを守り、受け継いできた人々の思いも込められているように感じます。

 

歴史を知ることは、過去を見ることだけではなく、現在につながっているものを感じることなのかもしれません。

 

今回の「空海と真言の名宝」は、そんなことを改めて感じさせてくれる展覧会でした。

 

 

安西節雄

 

 

 

 

 

 

 

夏になると、猫たちのためにエアコンをつけっぱなしにする日が増えます。

人間だけなら「今日はそこまで暑くないし、少しくらい我慢するか」と思う日でも、毛皮を着ている猫に同じことは言えません。出かける前には室温を確認して、エアコンをつけてから家を出るのが夏の日課です。

ところが、せっかく部屋を涼しくしているのに、猫はなぜかエアコンの効いた部屋から出て、少し暑そうな廊下で寝ていたりします。「そっちの方が暑くない?」と思うのですが、本人は気持ちよさそう。寒くなったら移動して、自分でちょうどいい場所を探しているようです。

電気代は少し気になりますが、夏場のエアコンは猫の健康を守るための必要経費。帰宅して、涼しい部屋で猫がのんびり寝ているのを見ると、とりあえず今日も快適に過ごせたようで安心します。

まだまだ暑い日が続きます。人間も猫も、無理せずエアコンのお世話になりながら夏を乗り切りたいと思います。

所沢支部 鳴海良昭


妻の実家は熊本県八代市です。

あの大きな地震で震度6強を記録し、日本製紙の大きな煙突が倒れたというニュースには大変驚きました。

 

妻は子どもの頃から、日本製紙工場の煙突から白い煙がもくもくと立ち上る風景を見ながら育ったそうです。八代の象徴ともいえる風景だっただけに、その煙突が倒れたという知らせは、地元の皆さんにとっても大きな衝撃だったことでしょう。

 

八代市には、妻の姉が二人、兄が一人暮らしています。

 

幸い三人とも無事で、現在は避難生活を送っています。しかし、自宅の中はまだ片付けられる状態ではなく、いつ元の生活に戻れるのか見通しが立たないそうです。

 

それでも避難先は市内でも環境が良く、エアコンも整備された体育館とのことで、少しでも安心して過ごせる場所が確保されていることに安堵しました。

 

今日は、その避難所に高市首相がお見舞いに来られる予定だそうです。

 

そのため朝早くから避難されている皆さん総出で体育館の大掃除をしていると聞きました。

 

「首相が来るからきれいにしよう。」

 

そんな思いで掃除をされている姿を想像すると、被災された方々がどれほど気を遣いながら避難生活を送っているのかが伝わってきます。

 

首相の被災地訪問は、もちろん現地の状況を自分の目で確かめ、被災者を励ます大切な機会です。

 

大切なのは、短い滞在時間の中でどんな言葉をかけ、何を約束し、どのような支援につなげていくかではないでしょうか。

 

励ましの言葉はもちろん必要です。しかし、それ以上に被災者が望んでいるのは、「安心して元の生活に戻れる」という具体的な希望だと思います。

 

被災地への訪問が一時的なパフォーマンスで終わることなく、一日も早い復旧・復興につながる第一歩になることを願っています。

 

そして、八代の皆さんが再び穏やかな日常を取り戻し、日本製紙の煙が立ち上るいつもの風景が戻ってくる日を心から祈っています。

 

 

安西節雄

こんにちは。

 

先日、家族で子供の誕生日に鴨川シーワールドに行ってきました!

やっぱり最大の魅力は大きなシャチのイベント。

前の席が空いていたので、ポンチョ買ってタオル巻いて防水準備完了。

 

ところが開始早々、シャチの圧倒的なパワーで水が襲ってきて全員ずぶ濡れに。。。

5分もしないうちに会場を出ることに。

 

しかも口の中しょっぱい。。。

 

次の日はもう後方席で待機し、ちゃんとショーを全部見ることができました!が、うちの子は怖がってあまり見てなかった。

 

大きくなったらまた連れて行こうかな。

 

 

僧野衆成

いや、蒸し暑いですね。

肌にまとわりつく湿気が、なんともまた、、、

 

 

今週は用事で名古屋に行きましたが、現地の方々口を揃えて

 

「名古屋、すごい暑いでしょ!」

「今年の名古屋は異常ですよ」

「名古屋は日差しがきついんですよ」

 

と申されます。

 

確かに愛知・岐阜の猛暑は関東でも報じられていた気がします。

 

 

しかし東京に戻ってきたときの、まとわりつく湿気を伴う暑さ・・・

 

気温、日差しは名古屋が強いかもしれません。しかし、

「不快指数を伴う暑さ」

は、”東京が圧勝”している気がして、ならないのです。

 

 

 

と、前置きはこの辺りで。。。

 

昨晩は、支部の地区会議がありました。

今回は地区長が参加者に、ちょっとした宿題を出されました。

 

「10年後、税理士業界はどうなっているのか?」

 

うむー、これは責任ある活字にはできないが。

無責任な見解としては、いろいろ言いたいことがあるぞ~

 

と思い、昨晩はそれを口頭で発表してみました。

 

以下、それを活字化したものを掲載します。

ご笑覧下さい・・・

 

 

 

 

 

~税制の複雑化と簡素化のはざまで~

 

 

1 税制の複雑化と成す術のない現状と

 

税制が複雑化していることに疑いはない。

法条文の量、通知通達、判例のいずれもが年々増加している上、それを受けた技術的表明としての税務申告書と付属書類の複雑化も、進展している。

税制の簡素化とか、分かりやすい税制などスローガンとして言語化している税務官僚と政治家も、嘘を述べるつもりはなかろうが、次の諸事を前に成す術もない現状があろう。

 

(1)  平成不況以来のデフレ経済の継続とその脱却に向けた、断続的な財政的対応

(2)  国際化、情報化、社会構造の変化などを基礎とした、世の中全般の複雑化と多様化

(3)  絶えざる情報革新による、納税者サイドの情報量増加と民主主義的精神の浸透

(民主主義の進展とか深化など、ではない)

(4)  税制への政治的、企業的、市民的期待、要求への制度的諸対応

(5)  (1)~(4)を「課税の公平」を堅持しつつ実施する税制特有の公平性概念

 

 

2 税理士の仕事が減るといわれるゆえん

 

ところで一般論として、IT,AIの進展が税理士の仕事を奪い減らすと言われて久しい。

ここで簡単な問題提起が、一つある。

 

これだけ情報が行き渡り技術ツールが拡散し、入手しやすい今時代にあって。

税制が毎年、広く市民に分かりやすく簡素化し続け、税理士や経理人の負担を減らすべく簡素化し続けたならば。

税務署はどんどん楽になり、税理士業務や企業経理はどんどん楽になるのは確かである。

そして、さらに企業自身、市民自身による自主的な申告納税が行き渡り、その簡素化と情報化の結果として、いよいよ税理士業務自体の必要性が減少していく可能性がある。

むろん、ラクになればラクをするという人間の本来的な性(さが)の結果、どれだけ簡素化されても何らの変化も生じない可能性も、あるにはあるが。

 

 

3 税理士業務が減らない理屈

 

それであっても、だ。

年々、情報と技術ツールが普及して、申告納税制度がブラッシュアップし続けている感じがあるのに、それに輪をかけて複雑化する税制がある限り、納税正義を実現するための税理士の役割は、簡単に揺らぐものではないと、随所で感じざる得ないものがある。

経理の電子化、AI化、電子申告、電子納税の目覚ましい進展は、そこは税理士本来の主業務を侵食しているというよりは、税理士に技術革新や世代交代(税理士事務所の電子化促進や若返りだけでなく、個人事務所の法人化やチェーン化なども含まれる)を促しているというほうが正しいように思う。

 

加えていうならば、そうした複雑化する税制と税理士の役割を規定付けるものとして、次の2要素のせめぎ合いがあろう。

(1)  為政者と税務当局の(彼らの正義に基づく)国家安定のための租税徴収への情念

(2)  いつの時代にも変わらぬ、納税者たちの納税負担縮減への絶えざる渇望

 

その本気で取りに行く当局(これから本気度が増すとみる)と、本気で防衛したい納税者の相克が基礎にある限り、税理士制度と現場における税理士の役割は重要性を増し、簡単に揺らぐ場面は想像しがたいところがある。

 

 

 

終わりに

 

そもそも、戦後民主主義体制下での租税国家としての日本自体の歴史が浅いし、戦時下で(前身の制度が)生まれた税理士制度の歴史も新しい。

その若い歴史と制度が、これから到来する未曽有のインフレ局面に出会ったとき、我が国財政と税理士制度に、どのような化学反応をもたらすことになるのか。

 

10年後の税理士業務、そして税理士制度は重要性を増すとともに、我々はすでに未知の領域を歩き始めているように思えてならない。

 

 

岸野康之