オンシアター自由劇場の名作舞台劇を映画化した「上海バンスキング」を見た。

 

日中戦争が間近に迫った上海にやってきたのは

新婚のジャズ・クラリネット奏者・波多野(風間杜夫)とまどか(松坂慶子)だった。

パリに新婚旅行に行く前に立ち寄ったはずの上海だったが、

それは、上海のジャズクラブに復帰したい波多野の嘘だった。

バンド仲間のバクマツ(宇崎竜童)を頼った波多野だったが、

バクマツはクラブのオーナーの女・リリー(志穂美悦子)に手を出していて、

結局4人はクラブで働き始める。

 

面白かった。

自由劇場の舞台も博品館劇場で当時見たけど、

ストーリーさえ定かでない。

なので、

純粋に映画のみを楽しんだ。

監督が深作欣二さんなので、

アウトローが主役で反骨だけど、

現実的な歯ごたえが的確で、

ダンスも音楽もかっこいい! 

 

自由劇場の舞台劇だけど、

キャストは、つかさん原作の映画「蒲田行進曲」そのままの感あり。

いろんなことが詰め込まれていて、

考えるべきことも多いのかもしれないけど、

愉快に楽しんだとしても

映画として一級品だ。

 

舞台の原作は黒テントの斎藤憐、

映画脚本は深作と田中陽造。

出演は他に、平田満、夏八木勲、三谷昇、梅津栄。