崔洋一監督の「犬、走る DOG RACE」を見た。

 

新宿署のデカ・中山(岸谷五朗)は、

馴染みの韓国人・秀吉(大杉漣)や恋人の中国人・桃花(冨樫真)とつるんで、

やばい仕事にも手を染めていた。

そんなとき、秀吉の部屋で桃花の死体が見つかる。

裏カジノに手を出していた桃花は、

韓国人のヤクザの組長・権田(遠藤憲一)ともめていたようだった。

 

歌舞伎町を舞台に展開する事件の数々が面白い。

裏切りは裏切りではなく、

真実もひとつではない。

場面展開のスピード感がいい! 

秀吉の死も桃花の死も哀切であって、

しかも乾いている。

 

丸山昇一の原案を、崔監督と鄭義信が脚本化。

出演は他に、香川照之。