こんにちは ハーモニストEryです音譜

インドに越すときに「手荷物にはできない」と判断してぐるぐるまきにパッキングし郵送したクリスタルボウル達。

「2週間ほどで到着」

という予定が1ヶ月たっても1ヶ月半たってもやってきませんでした。

トラッキング番号で調べるとインドには私よりも早くポートに上陸している。

その後、私の住む街から3時間ほどのところにある税関まで空路で届けられていることも判明。

え??なんで???なんでこないの????

そこから私の長い長い戦いが始まりました!!!

インドで「税関」と聞くと嫌な予感がしますね。

そう。賄賂的なやつです。

この国は本当に、お金に物を言わせる国です。
以前、銀行の窓口が全然進まなくてどうしよう・・・と困っていたら友人が100ルピーくらい払えば先にやってくれるよ、と平気な顔をして勧めてくれたくらいお金が勝ちます。

今でもカーストの精神が根づいているインドでは、権力とお金で解決するしか方法がないようなこともたくさんあるようです。
みんな平等精神で育てられる日本人にはわからない感覚ですね。

私のクリスタルボウルも、やっぱりお金を請求されたのでした。

送るときに保険をかけたため、箱に貼られた伝票に内容物のおおよその金額などが
書かれているため、関税対象とみなされたのです。

しかし!!これは個人使用の楽器であり使用済品。
お金をとられる筋合いはありませんっ!!!

ということでここから私の「クリスタルボウルとは」のプレゼンテーション、ドキュメント提出がスタート。
まずは同僚に、それから上司に、それから税関に、それでもだめだから会社で取引のある運送会社のおエライとその取り巻きに。クリスタルボウルのすごさと効能をもはやクリスタルボウルのセールスのように語れるようになりました・・・

「取り扱い注意」とか「上積み厳禁」などという精神が皆無のインドで、一緒に旅をしてきたボウル達が押しつぶされている様を想像すると、途中心が折れそうになり
「やだ!私はもうお金払う!!」と道を踏み外しそうになることもありました。

でもそんなとき、「だめだ!!戦うんだ!!絶対に払うな!!」と止めてくれた同僚たち・・・自分だってインド人なのに、「アンチインドの税関」を掲げて最後まで戦ってくれたのです・・・

最後には「もう税関から出荷しましたよ」という適当すぎる大嘘までついた税関にもう言葉もなし。
激怒した運送会社のおエライの6度目の交渉で、わたしのクリスタルボウルたちは金銭と交換されることなく釈放されたのでした!!!!

ついに家に到着したクリスタルボウルの箱。
その傷だらけの変わり果てた姿をみたときは、蛍の光をBGMに長年の思い出が涙とともに思い出されましたが・・・なんと奇跡の無傷!!!!!
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こうして、家族や友人たちの励ましがあって届いたボウルたちなのでした。

2週間の予定が結局トータル3ヶ月。

「インドに大切な荷物をたやすく送らない」ことと
「やることをやったら手放して、心平穏に暮らす大切さ」と
「8ミリのダンボールはすごい強い」ことを学んだ長い長い三ヶ月でした。

これも、貴重な経験です。
あ~本当に本当によかった!!!

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チャイを飲んで ひとやすみ ひとやすみ
いつでもそんな心で前にすすみましょ


Om shanti