「不妊治療はつらくない」

背表紙に書かれたタイトルを見て、
辛くないわけないじゃん、なに言ってるんだこの本は。
そんな気持ちで手に取った。

〜むだな検査や薬がふたりの赤ちゃんを遠ざける〜
このサブタイトルに釘づけになった。

本の内容としては、原因不明不妊の人へ向けた話がメインなのかもしれないけれど、
治療で使う薬の影響や、薬を使わなくても一ヶ月に一つ自然に排卵が起こる人は、体が選んだその卵が一番質の良い卵である確率が高いこと、その卵を採卵し、精子と出会わせてあげること。
あくまでも自然の体の働きに、余計なことはせず、少しお手伝いをしてあげる。
そんなことが書かれていた。
誰もがその治療法が合うとは思わないけれど、
私にはぴったりなんじゃないかと思った。

アンタゴニスト法に疑問を持ち、毎日のように薬を入れることに抵抗があった。
薬で無理矢理卵を育てても、私の卵巣機能は弱く反応も良くない。
疲れてるおばあちゃんに無理矢理ムチ打って働かせてるようなイメージだった。

しかも、採卵方法が魅力的だった。
無麻酔で採卵するが、普通よりだいぶ細い特殊な針で、採卵個数も1個から3個と少ないので痛みはほとんど感じないらしい。
部分麻酔も痛かったし、全身麻酔も負担が大きいし、、と採卵方法に悩んでいた私には、まさに渡りに船。

この治療法を受けてみたい!!
この病院に行こう!と決めた。