愛されて育てられた。

出生記念の掛け軸があって

誰からも愛されて育ってほしいと

書いてあった。

その書にいつも励まされていた。

沢山愛されて喜ばせたかった。

そこから、

愛されなくちゃ。

悲しませたくない。

愛されなくちゃ、お母さんが、悲しむ。

いつしかそうなっていた。

大好きな人の

悲しむ姿、がっかりする姿、

みるのが心痛むから。

好きな人にはいつも笑顔でいてほしい。

それはとても自然で素敵な願い。

でも、そうでなくちゃだめなんだって

強迫観念みたいになることない

いつしか自分をがんじがらめ。

それこそまさにエゴシステムの働き。


幼き日の私。

わたしよ、

愛されてもいいし

愛されなくてもいい

どっちでもいい

私はどちらの私も

最高なんだよ

頑張らなくちゃ愛されない?

愛されなくちゃ価値がない?


そんなわけないよ


私が私を大好きで。

私が大好きな人も

私を大好きなら

もうそれだけで

最高だなぁ。


そんな世界で生きていたい。


私少し

一人考えたい。