先日の練習のヒトコマ。インターバルトレーニングに5年生の市村くんが一人だけ参加することになりました。インターバルトレーニングは、大変辛い練習のため、一人だと中々厳しいものがあります。長距離練習前に、6年生の矢澤くんが今日は長距離練習は、休みます、と私に言ってきました。連日の全国大会に向けた練習で少し疲労があるとのことでした。

市村くんと矢澤くんの1500メートルの自己ベストの差は20秒程度あります。500メートルのインターバルを矢澤くんが余裕をもって引っ張ってくれるとちょうどよい練習になると考えました。

矢澤くんには、疲れもあるだろうから、一本めだけでもいいから市村くんを引っ張ってくれる?と頼みました。矢澤くんは、一本だけなら、と引き受けてくれました。

一本め、スタートから市村くんのスピードをうまく出させるように先導して、5秒差くらいでゴールしました。

矢澤くんに2本めは、休んで最後、もう一回頼める?と話したら2本めもやります、と言って結局最後まで先導してくれました。

ゴール後に何かしら矢澤くんから市村くんに声をかけている姿がありました。


矢澤くんは、以前インターバルトレーニングの時に、中1の日浅くんや大城くんに引っ張ってもらい好記録を出せたことがありました。


陸上の世界は実力勝負なので、時には学年に関係なく速さが逆転することがあります。ただ、私が見ている限り、やはり先輩は後輩に負けたくない、負けるわけにはいかない、という気持ちをもって練習しているように見えます。

また、今回のように先輩として引っ張ったり声をかけたり、自然と後輩をリードする姿もみられます。

後輩たちはその先輩達の姿を見て自然と成長していっているのではないでしょうか。


異年齢同士の練習の良さを改めて実感しました。