24日(日)は「舞岡ふるさと村のトコロジストになろう」という講座に呼んでいただきました。
ふるさと村は公園とは違って、丘陵地に囲まれた谷戸の中で今も農業が営まれており、昔ながらの里山の景観が残っている場所です。
その中に虹の家という横浜市のビジターセンターが建っており、休日ごとに様々な自然体験のイベントがおこなわれています。

今回は、そのふるさと村をフィールドにトコロジストとして遊ぶ人を養成しようという趣旨でおこなわれました。



午前中は、トコロジストの考え方や様々な楽しみ方についてお話し、午後は実際に地図を持って周辺を歩いてみました。
ただ歩くだけでは面白くないので、地形図に載っている地図記号を頼りに色分けして、土地利用図をつくってみました。

土地利用図を作ってみると、主観的に見ていた景観が客観的に見えてきます。森が多いと思ったけど、ほとんど竹林ばかりだったとか、水田はほんの一部しか残っていないことに気づいたり、参加者の皆さんもいろいろと気づきがあったようです。

トコロジストの基本は歩くことですが、こういう作業をとりいれてみるとより効果的にフィールドを把握することができます。今度はぜひご自分の家の近くでもやってみてください。

そうそう。今回とてもうれしいことがありました。
この講座に森のようちえんもみの木のお母さんが参加してくれたのです。もみの木は、拙著「トコロジスト」の中でも紹介した、舞岡公園をフィールドに森のようちえんを展開しているNPOです。「根っこを持った暮らしをしたい。」とおっしゃっていたことがとても印象的でした。