昨日の土曜日は、城山トコロジストの会の下見でした。
参加者は、いつものメンバーの吉田さん、田島さん、工藤さんの他、稲城市南山の写真集「南山の生きものたち」の著者、歳清さんが遊びに来てくれました。



この日のポイントは、昨年かけた巣箱の様子を見ておくこと。
4月下旬に差し掛かって、そろそろ巣箱が使われている形跡が見られるようになってきました。巣箱の出入り口が少し削られているものや、底板の水抜き穴から巣材のコケがはみ出しているものがあります。

下見で見た感じでは、おそらく8個中3個は確実に使われているのではないかと思います。
今月と来月の観察会にはぜひ、巣箱かけに参加してくれた参加者にも声をかけて、ぜひ一緒に子育ての様子を観察できたらと思っています。

その他には、巣箱ではありませんが、エナガのつくりかけの巣が落ちているのを見つけました。エナガは、コケとクモの卵塊に使われている糸を使って、袋状の巣をつくります。持ち上げるとそれはまるで毛糸の靴下のようです。そして中には、柔らかい鳥の羽やヤシャブシの花穂などがたくさん詰まっていました。
つくりかけとはいえ、手にとってみるとかなり精巧につくられていることがわかります。何らかの理由で木の枝から下に落ちてしまったのでしょうね。もったいない。



サルトリイバラの葉にはルリタテハの卵も。ルーペで拡大するとラグビーボールのような形をしているのがわかります。この卵、葉の裏ではなく表にどうどうと産みつけています。観察会の日までもつかなあ。

他にも、いろいろと面白いものが見られました。やはり下見も人数がいると発見が多くて楽しいですね。来週の観察会も楽しくなりそうです。