今日は代休をとって、娘の小学校の授業にゲスト参加してきました。



きっかけは、娘が城山公園の観察会のことを日記に書いて学校に提出したところ、担任の先生の目にとまったことでした。
小学4年生の理科では自然観察の要素が入っているのですが、なかなか思うように子どもたちに体験をさせてやれない、都合が合えばぜひやってもらえないかと相談がありました。対象は4年生の2クラスを2時限ずつということでした。

それで、あらためて娘の理科の教科書を見せてもらったら、結構四季の自然観察のことが出ているんですね。ぼくが子どもの頃とは、ちょっと想像がつかないくらい学校で教わっている中身は変わっているようです。

「ぜひやらせてください。」と即答して、さっそく休日に下見。本当は学校から少し離れた城山公園でやりたいところだったのですが、それだと移動時間がかかるし、今後も学校で身近に活用できる場所の方がいいなと思い、すぐ隣の緑地をフィールドに決めました。
内容は、人数が多いので、自然観察オリエンテーリング形式。クラスを2つに分けて、観察エリアも二つに分けて、エリアを交代しながらすすめました。

ふだん、子どもたちが遊んだり登校している場所に、設問板をつけてやるだけでそこは、立派な自然観察路に早変わりです。

当日のスタッフは、城山トコロジストのメンバーに呼び掛けたところ、市役所のKさんが駆けつけてくれ、Kさんとかみさんと私の三人で対応。事前の下見にはトコロジストの会のYさんも来てくれました。

小学4年生というと、いつもの城山公園の観察会よりも子どもの年齢層がやや高め。はたしてどうなるかと思いましたが、やってみれば思いの他子どもたちの食い付きがよく、少しびっくりしました。
特に、見つけにくいものを見つけたり、ある現象の理由を考えたりする力は幼児とは比べ物にならないくらい発達していて、あらためて年齢に応じた観察会の面白さがあることを実感できました。

最後は、
「学校の行き帰りのときに、10分でも15分でもいいから、この場所に立ち寄って、生きもののくらしに目を向けてみてください。『ここが自分の場所』と思えるくらい、この場所の生きものにくわしくなってね。」
と締めくくりました。

今回は単発だったけど、継続して学校でこういうことができるといいと思います。そのためには、学校側のしくみもそうだけど、対応する側のしくみも必要です。誰もが平日に休みをもらえるわけではないですから。どういう仕組み作りが必要なのか、今回のことできっかけができたので先生とも話していければと思います。