最近、出張が多くて3週間ぶりのブログ更新となってしまいました。というのも今年から、週末ごとに全国各地で開催されている野鳥の会の各ブロック大会に出席しているのです。


こうやって現地へ足を運んでみると、地域で今何が起きているのかわかるし、今まであまり接点がなかった支部の会員の人たちと話せて大変勉強になります。やはり、情報は現場にありですね。


さて今日は、城山トコロジストの会の定例の会合でした。今日のテーマは、通称「オタマジャクシ池」の浚渫についてです。


この池は、城山公園の中で数少ない水場で、面積6畳ほどしかありませんが、近所で知らない人がいない池です。毎年春になると、ヤマアカガエルやヒキガエルの卵塊が見られ、いろいろな種類のヤゴもたくさん見られます。ぼくは一度、アカハライモリをこの池で見ました。さすがに多分、誰かがはなしたやつじゃないかと思うけど。


そのオタマジャクシの池。放っておくと泥が堆積し埋まってしまうので、何年かに1回、浚渫してやらなければなりません。その浚渫の前に泥の中の生きものを救出しようという声がトコロジストの会のメンバーから出て、その方法を現地を見ながら話し合ったのです。


話し合っているうちに、浚渫のことだけでなく、


「池の周りに植え込みをつくってやれば、鳥が安心して水浴びに来るんじゃないか。」


「池の面積を広げれば、水量が増えて夏場の渇水を避けられないかな。」


「池の前に解説板を立てて、通りかかる人にここで見られる生きものに興味を持ってもらおうよ。」


などなど、いろいろなアイディアが出てきます。実際、少し手を加えてやれば、生きものにとっても、人にとっても、もっといい環境が創出できるはずです。ポテンシャルはあるので、焦らないでひとつずつ取り組んでよくしていきたいですね。


城山トコロジストの会の活動も、調べること、伝えることに加えて、環境を育てることに活動の幅が広がってきました。自分たちで見て調べたことを人に伝えることだけでなく、実際に自分たちで環境を育てることができる。これは本当にやりがいがあるし、幸せなことだと思います。


トコロジスト生活