昨日、冬に逆戻りしたかのような気候の中で、城山公園トコロジストの会の4月の活動がおこなわれました。参加者は、9名(スタッフ込み)とやや少なめ。
今回は、いつものコースを歩きながら、ビンゴゲームを織り交ぜたプログラムを試しました。
ビンゴは自然観察会のプログラムとしては定番中の定番で、「いまさら」という感じもありますが、最近自然観察だけだと途中で飽きてしまう子もでてきたので、少しゲーム性をとりいれてみようということになったのです。
実施してみたところ、大人から子どもまで幅広く対応できて、案外便利なプログラムでした。スタッフが下見のときに見つけた旬のネタを、ビンゴシートを見ながら探してもらい、見つけたものに○をつけてもらうわけですが、小学生以上は9個中ほぼ8割は見つけていました。
「教えてもらった」のではなく、「自分で見つけた」というのは、その人にとって特別なことです。「自分で見つけた」という体験が、今度は普段の生活の中で自分の足元の草花や虫に目を向けることにつながればいいなと思います。
そして、自然観察ビンゴにはもうひとつ面白い一面があります。それは、ビンゴシートをつくる側の面白さです。
ビンゴシートをつくるときは、自分が見つけた季節のネタを参加者の顔を思い浮かべながら、「見つけてくれよ!」という念を込めて作ります。
だから実際にシートを見ながら、参加者が「あっ、あった!」と声をあげるのを聞くと、「よっしゃ!」と小さくガッツポーズしたくなるような快感があるのです。こちらの意図が伝わった、という満足感とでもいうのでしょうか?これも参加者とのひとつのコミュニケーションの形なのでしょう。
ともあれ、今後も一つずつ引き出しを増やしていきたいと思います。