かくいう私も、1人目出産の時にこのマタハラを経験した一人。
当時非常勤講師として勤めていた学校の主任に妊娠を報告すると、退職届を提出するように言われた。
以前に産休の先生との引き継ぎでトラブルがあったから、というのがその理由。
事を荒立てると、他の先生方にも迷惑がかかると思い、了承はしたが
苦労してキャリアを積んでやっと掴んだ仕事をどうして辞めなきゃいけないのかと悲しくて悔しくてしょうがなかった。
何より可愛がっていた生徒を途中で手放すのが本当に辛かった。
退職願を書いた時の悔しさは一生忘れない。
同じ同期で講師となり、私とほぼ同時期に第一子が誕生した男性は、もちろん退職することなく、着々と講師職を増やしている。
それはもちろん、彼自身の努力に他ならないのだけど、私も仕事には熱意と誇りを持っていただけに、自分が女性であることを恨むことすらあった。
幸い、家族環境としては非常に恵まれている。
実の両親と二世帯同居、旦那さんはマスオさん生活を了承してくれた。
お陰で、私は産後すぐ活動を再開し、子育ても家族が協力してくれている。
3年後、とある大学が講師として私の事を拾ってくれた。
本当に嬉しかった。
情熱と誇りを持って勤め始めた。
と同時に考えたこと。
そろそろ二人目が欲しい…
年齢的にもタイムリミットが近づいている。
一人居るだけでも幸せなんだけど、(そして十分大変だけど)、トライだけしてみようかな…
ダメなら一人でいいや。
それ位の軽い気持ちだったが、まさかの妊娠。
予定日は夏休みに入る7月末。
大学の夏休みは丸2ヶ月あるので、その間だけお休みしておけば、生徒に迷惑がかからない!
でも、また退職を迫られたら…
不安で一杯の中、大学の主任の先生に報告。
すると「ちょうどもう一人先生も産休に入られるんですが、夏休みだけのお休みで良いですか? お大事にして元気にご出産ください」
拍子抜けするくらい、温かい反応だった。
悪阻のしんどい時期もあったけど、仕事を続けられる嬉しさが勝って、生徒に妊娠を気付かれることなく6ヶ月を迎えた。
そして、順調に過ごしていたマタニティライフに突如として暗雲が…
まさかの切迫早産の診断、そして緊急入院。
急遽半年のお休みを頂けるか大学にお願いしたところ、代わりの先生をあてがってくださった。
仕事をこのような形で休む事になり断腸の思いだったけど、今回は上司に恵まれた。
周りの人の温かさに感謝の気持ちで一杯だ。
こうなってしまった以上、私の仕事は今やお腹の子を精一杯守ることだけ。
だから入院が長期になろうと点滴が辛かろうと泣き言を言わないって決めた。
マタハラについては色々と意見があるだろうと思う。
妊婦側、雇っている側、それぞれの事情はある。
でも、人間持ちつ持たれつなんじゃないかな。
妊娠だけでなく、自分自身の病気・ケガや家族の介護などで、どんな人にも離職の危機はあるはず。
その時に助け合える環境であって欲しい。
自分も助けて、周りからも助けてもらって。
もちろん、助けて貰った時は、復帰後にその恩に報いるだけの仕事をするのは当然だけど。
早く日本でキャリアと育児を両立できるしっかりした環境が整えばと願うばかりです。