バトームーシュのあとは、ランチへ。
Mちゃんとの最後の食事なので気の利いたところに行きたかったのですが、まだ少し雨が降っていたのであまりムリはせず、帰り道から大きく外れない美術館、ケ・ブランリーに併設されたカフェに行きました。
あまり聞き慣れない名前の美術館だと思います。
ちょうど1年前に前シラク大統領の肝入りでオープンした、ヨーロッパ以外の芸術と文化を紹介する美術館です。
私は内容よりも建物のステキさに惹かれ、何度かトライしていたのですが、人気のためなかなか入れず、いまだ潜入できていません。。。
併設のカフェの方は、こちらもなかなか混んでいるのですが、今回で2回目です。
最後くらい、ちょっとステキなところでゆっくり・・・と思っていたのですが、混み合っていたため、何と相席に!
10分くらい待って、6人掛けの丸テーブルに3組通されました。
しかも、他は外人の中年夫婦2組。
さらに、結構キョリが近い!!
ドキドキしていたら、早速トークが始まりました。
どちらもフランス語なので、フランス人の様子。
そして、それぞれどうやら地方から旅行でやって来たようです。
当然私たちのところにも話は飛んで来ました。
“パリには何日いるの?”
“いや、パリには住んでて、もうすぐ1年くらいになります。”
その言葉のたどたどしさから、あまり喋れないことは察してくれたのか、話は2組を中心に進み、私たちは相槌を打つ程度。
“東京タワーはエッフェル塔のマネして作ったんだろう?どっちがいい?”
“そうみたいですね。でも、私はエッフェル塔の方がスキですね。”
なんて、親善大使気分で話してみたり。。。
途中、同時に注文したのに私たちの料理だけなかなか出て来ず、一方の奥さんが料理を催促してくれたりしながら、とくに問題なく進んで行きました。
食事も終盤に差し掛かった頃、彼らの話は民族問題に発展した模様。
初対面で、しかも、ランチタイムから何て話をしてるんでしょうか??
そんな専門用語がいっぱい飛び交う話、私たちに到底理解できるわけがないのですが、ちょうど先日フランス語の授業でフランスの言語と民族についての文章を少し習ったところだったので、何について話しているのかだけはわかったんです。
奇跡!!
そして、またまた話が私たちに飛んで来ました。
“日本人と韓国人のカンケイってどうなんだい??”
・・・え~!日本語でも答えに詰まるような質問!!
仕方ないので、
“それはすごく難しい質問です。問題はあるけど、そんなに悪いカンケイでもないです。例えば、日本の女性は韓国人俳優が大好きですよ。”
なんて、しょうもない返答をしてしまいました。
へぇ~と言いながらも、彼らはやや不満の様子。
きっと、戦争の問題とか、領土問題とか、もっと深い話が聞きたかったんだろうなぁ。
でもそんなこと、急に聞かれても、語彙もないし、ムリっす。。。
ダメな子でごめんなさい!!
私たち以外の2組は食後のコーヒーを注文。
料理が遅めに来た私たちはゆっくりご飯を食べ、結局何となくみんなが食事を終えるまで待ち、同じタイミングで帰りました。
あれだけフレンドリーにトークしたのに、“じゃあね!”ととっても軽いノリで、握手やビズ(フランスのご挨拶のチュウ)をすることもなく、それぞれ去って行きました。
全く、あっさりしてるなぁ。
それにしても、日本人同士だったらこんな状況になったとしても、喋ったりする可能性は低いだろうなぁと思い、文化の違いを感じたのでした。
そして、よくフランス語で話しかけられた1週間でした。
とっても濃い1週間でした。
Mちゃん、ありがとう。
今度は、遊びに行きます!!
【パリのカフェ情報】―Cafe quai Branly―カフェ ケ・ブランリー。
ケ・ブランリー美術館敷地内に併設。
37 quai Branly Portail Debilly 75007
