脱走劇 | 牛川とこオフィシャルブログ「傘をたためば」Powered by Ameba

脱走劇



溶連菌の薬がまだ続いているお豆。




そんな最中。


目がかゆい、痛い、と数日前から言い出していたので眼科へ行きました。

すると結果は結膜炎。





うぇー。

今度は結膜炎かぁ。




ということで目薬も追加されました。
症状はとても軽いそうですが、結膜炎になったのはこれで3度目。

いつもウイルス性ではなくアレルギー性結膜炎だったので血液検査をしてもらえないかとお願いしてみました。


そんな先生との会話で何かを察したのか、診察の後の検査待ちのとき、、、


ねぇ。何するの?

と聞いてきたので血を少しだけとるんだよと説明するとぎゃぁーーー!!
と泣き出しました。


周囲がみんなこちらを見るほど大声で泣きまくり、大丈夫だよとなだめた声も全く聞かず。

名前を呼ばれた瞬間、タタターーーッ!!と走りだし病院から脱走しようとしました。



こらこらこらと慌てて追いかけ捕まえて。検査室へ抱っこをして連れていくと。

頑なに腕組みをして号泣。




診察された医師が何かあったのかと心配して採血室まで来たり。
看護婦さんがもうひとり来たりとちょっとした騒ぎにまでなってしまいました。





看護婦さんが、
大丈夫よ、注射はしないから、と言うと。


嘘だ!そういって注射するんでしょ!!


と反発。
う、う、うん、ごもっとも。大当たり。


と内心思いながらも。
このままではどうにもならない。
そこで。
よ~し!と私はこの子に挑戦してみました。







何に挑戦か?!
それはまたゆっくりとお話しようと思いますが、、、
親がよくよくやってしまう、お説教やごまかし、おどし等はしないこと。

頑張ったらご褒美かってあげる
注射しないとダメ
逃げてたらどうなるの
すぐに終わるから大丈夫




とか。
そんなふうについ言ってしまうと思います。


けれどもそこはぐっとこらえて。



「そっかぁ、そうだよね、注射嫌だよねぇ。」
「わかるよその気持ち。痛いって思うと怖いんだよね。」





そう言って彼女の気持ちに寄り添って共感してみると、あんなに泣き叫んでいたのが一瞬で泣き止みました。
不思議。


そして、、、

子「うん。嫌なの。」
私「そうだよね。嫌だよねぇ。」
子「痛いんでしょ?」
私「う~ん。予防接種したの覚えてるでしょ?あのくらいかなぁ。そりゃあ注射は少しは痛いものだからね。でもすぐに終わっちゃうよ。」

この時。
脱走までしてた子の気持ちが質問する気持ちにまで変化していることに私は手応えを感じ始めました。


子「どのくらい?私の腕にちくんって指でやってみて。」
私「ちくん!このくらい。(笑)」
子「じゃぁ、今度はお母さんにもちくんってやってみて!」
子「ちくん!」
と指で射しながらふたりで笑い始めました。

私はその時。採血をすることによって何が原因かがわかること、それはとても大事だということ、そしたら気持ちもすっきりするよということをひとつひとつ話してみました。




そこで、あたふたしていたふたりの看護婦さんが、じゃあ今度にする?と聞いてきたのですが、

子「ううん。頑張ってみる。」
私「えーー!!頑張ってみるのーー?」
突然の彼女の宣言にこちらがびっくり。



子「うん!頑張る。」
私「そっかぁ!頑張るんだ。じゃあお母さんがずっと抱っこしてるからね、安心してね。」

そう言うと、潤んだ目をしながらも頑張ろうと言う表情を見せた彼女の顔は、今まで見たことのない逞しさがありました。




そして。

いよいよ採血。

今度は男性の看護士さんが出てきて優しく優しく対応してくれました。

私の膝の上で腕を伸ばし注射をさされる時にはもう笑顔になっていて。
自分で自分のテンションをあげようとしてるのか、看護士さんとぺらぺらお話までしているほどでした。


終わってから一言。

「お母さん嘘つきー。すぐ終わるって言ってたのに結構長かったじゃーん!」と言われてしまいましたが彼女の顔は満足そうな笑顔。


「ごめん!あんなにながーい注射なのによく頑張ったね!!」と最後はごまかしちゃいましたけどね(;・∀・)









通常よりもだーいぶ長くかかってしまった採血で、正直途中イラっとしたりもしましたが、子供の気持ちを受け止めそれから説明をしたり話し合ったりすることで、こんなに大変だった事もスムーズになっていきお互い気持ちが通じ合え、またひとつ成長できたのではないかと思い眼科を後にしました。






ここでは私の説明が中途半端なので分かりにくいですよね。

ですのでまた後日ゆっくりと書き綴りたいと思います。











かなりビビリなヘタレなのによく頑張りました。

早くよくなりますように・・・







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