嵐の中の出来事 | 牛川とこオフィシャルブログ「傘をたためば」Powered by Ameba

嵐の中の出来事



先日の嵐があった土曜日。




お昼前に出掛けて一度帰宅をすると。


家の前に到着した瞬間お豆が

「あ!自転車のカバーがなくなってる!」

と言いました。




あ。ホントだ。



子供って目敏い。

こういうことに気がつくのが大人よりも早いんですよね。

私なんてお豆に言われてから気がついた、、、

というよりも。言われなければ気がつかなったかもしれません。





きっと。

吹き始めた嵐のせいでカバーが飛んで行ってしまったのです。


以前のカバーがボロになり新しいモノに買い替えたばかり。

カバーが飛んでしまわぬよう大き目洗濯バサミも買いに行き、数個留めていました。



ですから飛んで行ってしまったことが悔しくて。

辺りを見回したり周辺を捜し歩いてみました。

けれどその時タイミング悪く、強い風に交じり大粒の雨まで降りだしてきました。



買ったばかりなのに残念だ・・・

あのカバーはどこまで飛んで行ってしまったのだろう・・・




そんなことを考えながらも。

雨風の強さに負け、そして咳をしていたお豆の診察時間に駆け込まなければならないため、

探すのを諦めて病院へと向かいました。











病院と薬局へ行き。

ついでにあちらこちら買い物にも行き。

いつの間にか強かった嵐がすっかりおさまっていると。

私の頭ん中のカバーのコトもすっかり吹き飛んでいました。











そして夕方。

帰宅をして家の前に到着した瞬間。またお豆が、

「あ!自転車のカバーが帰ってきてる!」

と言いました。




あ。ホントだ!






びっちゃびちゃになったカバーが自転車のカゴの中に包まって入っていたのです。

またしても私より早く真っ先に、というよりもすっかり忘れてた私とは違い、

お豆はカバーが無くなってしまったコトをちゃーんと覚えていたのだな・・・

と感心させられました。



そしてお豆が。

「誰が持ってきてくれたのかなぁ?」

と聞いてきたので


「誰だろう?」

私が聞き返すと


「となりのお姉ちゃんかなぁ。前のおじいちゃんかなぁ。幼稚園の○○君のお母さんかなぁ。あ、カミサマかも?!ありがとう言わなきゃだね!」

と言うので



「誰だかわかればお礼を言いに行けるのにね。こんなに汚れたカバーを拾って置いといてくれるなんて優しい人なんだね~。ホント一緒にお礼を言いたいよね。」

そう答えながらも。

誰かわからぬままに。親切をしてくださったどこかの方に心からありがとうという気持ちになりました。



雨の中か止んでからかはわかりませんが。

周辺には無かったので少しでも距離があったのではないかと思います。

それをわざわざ届けに来てくれたとは。本当にありがたい。

無くなった時の悔しさから一変。人の優しさを親子で感じられた瞬間でした。







さて。

明日もなにやら嵐が吹き荒れるそうですね。




同じお世話をかけぬよう。

今のうちにカバーをはずしておかなきゃ。