「もっと、もっと」という気持ちをなくすのです。

「こんなはずではなかった」
「もっとこうなるべきだ」

という思いを一切なくす。



自分を俯瞰して
「今こうしていられるのは
大変有り難いことだ、本来ありえないことだ」

と思うと、

余分な要求がなくなり、

すーっと楽になります。

もちろん人との比較はしません。



それはやはり、
病気になってから得た心境でしょうね。


いつ死ぬかわからない。


諦めるというのではなく、

こういう状態でもここまで生きて、

上出来、上出来。

そのうえ、素敵な作品に声をかけていただけるのですから、

本当に幸せです。





チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄チューリップ黄





私も病気をしたとき、

こんな心境になりました。



だからかもしれません。

息子が学校へ行かずに
家でゲームやネットばかりして

側からみると深刻な状況でも


心のどこかで、

「生きてりゃそのうち自分で何とかするでしょ!

ずっとこのままなんて絶対にないわ。

でももしこのままでも
それはそれでいいや。

何とかなる!」


って思っていました。



私が生んだ子供だから、

きっと大丈夫!



根拠は何もないけど、

人が何と言おうとも私だけはこの子の味方だから。


でなきゃこの子、他に誰が護るんだ?


私が生んだんだから、
どんなでも面倒みるさ。


そう腹を決めたら、

すーっと楽になりました。



そして

どうしよう!と思うのは、

子供の将来が…ではなくて

一生この子の面倒なんてみれない!

と心のどこかで思っていたからだ
とも気がつきました。



もともと私には

守りたい世間体も
こだわる学歴も
プライドも

何も無かったからかもしれません。



それまでも家族のこと、仕事、自分の体のこと…

山あり谷あり色々あったけど、

乗り越えられないことはなかったから。



生きていれば、

生きていさえすれば、

必ず何とかなっていくものだと


どこかで思っていました。




これは投げやりに言っているのではなく、

本来、人間の生命力って、
そんなに弱くないと思うから。


それを信じてあげられるのは


母親しかいないのです。