ピアノ弾きtokoのアメリカ音楽留学支援ブログ!

日本で音楽を学んでいる人は、何故かドイツ語で音名を覚える。
(日本で最初に音楽教育を始めたのはアメリカ人だったけど、
その後、今の東京芸大で先生として招かれたのがドイツ人
だったから?なんて勝手に推測している。)

大学受験の前までに、それを頭の中に叩き込み、
その後もずっと使い続ける。
A(アー)H(ハー)B(ベー)C(チェー)D(デー)
E(エー)F(エフ)G(ゲー)
#にはAisなど、isが付き、Bにはesが付き、
xになると、isisと覚えた。
長調はdur、短調はmoll (だったかな?)

アメリカに行った時、まず最初に困ったのが、このE(エー)の発音。
もちろん、アメリカで音名をドイツ語で発音することなどない。
(ちなみに、バッハもバック、フィレンツェもフローランス、
ウイーンはヴィエナのように英語式にして読み替えてることが多い。)

アルファベットはみんなご存知の、
A(エィ)B(ビィー)C(スィー)D(ディー)E(イー)F(エフ)G(ジィー)と続く。
#とbも、それぞれの音名に、sharp(シャープ)と flat(フラット)を
付ければ良いだけだから、至ってシンプル。

が!!!
日本でドイツ語読みに洗脳教育を受けたものには、
ちょっとした悲劇があった。
それが、Aと E。
英語のA読みと、ドイツ語のE読みが同じなのだ。。。

アンサンブルをする時、ピアノのAに合わせて音を調整する。
"Could you give me an A?" (Aの音をちょうだい、)
ドイツ語読みで覚えている体が条件反射で弾いてしまったのが、
E。。。
これは笑いを取ってしまったが、
だって、ドイツ語ではそれが「エー」だったから。
このconfuseはかなり長い間続いた。

で、アメリカから帰国したら、すっかり英語読みしか出てこなくて、、、
結構なstruggleである。
3年経っても、やっぱりアーの音ちょうだい、というのにはまだまだ
抵抗があるのであった。
条件反射、いや反復が成せる技、か。
恐ろしいもんだ。(笑)