先日。
「おいしい」っておすすめのラーメン屋さんに
テイクアウトをお願いした時のこと。
ちょうど夕方時だったからか、
家族連れがお店から出てくるのにすれ違った。
歩いてきたのか、
足取り軽く道へ出て行く小学生くらいの男の子。
それを追うように続く、女の子の手を引いたお母さんと、お父さんの姿。
どこにでもいる、家族の姿に…
ふと脳裏に浮かんだのは子どもの頃の風景。
子どもの頃。
外食と言ったらラーメン!!一択だった私。
歩いて30分くらいのところにある、ちっちゃな、大衆的なラーメン屋さんはお気に入りで
ときどき両親に連れて行ってもらっていた。
車で行けばすぐの距離だったんだけど、
駐車場が狭いこともあって、
そのラーメン屋さんへは歩いて行くことが多くて。
そんな日は、父は一杯のビールを楽しんで
私は大好きなオレンジジュース。
果汁なんてほとんど入ってない透明感のあるオレンジ色のジュースに、
チャーシューののったラーメンがとても嬉しくて、
帰り道の途中の本屋さんで、何か1冊本を買ってもらって…っていうのがちょっとしたイベントだった。
「うわぁあ、おいしい!! しっかりラーメンだああ」
そんなことを思い出しながら食べたラーメンは、
どこか昔と同じ味がして…なんだかとっても嬉しくなった。