久しぶりに。
ウォーキングと称するお散歩途中。
橋の向こう側から、高齢の男性が歩いてきた。
人気のない時間でも場所でもないから、それは当たり前のことなんだけど……
「え……??」
お父さん??
一瞬、そう思ってしまった。
思って、もう一度見ると、
父よりはまだずっと若そうな……そういっては申し訳ないが全く父と似ていない人だったんだけど。
なぜか、その瞬間、そう思ってしまった。
ひょっとしたら
相変わらずふがいない、とろとろした娘を心配して、
父が誰かの姿を借りて様子を見に来てくれたのかもしれない、と。
そう思うことにした、そんな、1日のスタート。