少し前のこと。
とある指導で、文中の言葉の使い方について指導者の方に確認、説明を受けている時のこと。
「……基本的には、辞書に載っていればOKということになりますね」
「辞書…ですか」
ここで、私ちょっと躊躇する。
というのは……
「私が使ってるの、新明さん、なんですよね。これってちょっと癖があるっていうか……」
「あ……」
「やっぱり、ほかの辞書…もあったほうがいいですかね?」
言いながら、ここで、私、かなりうれしくなる。
これ、何気なくわかってくれる人、いるんだ!!って。
最近の版ってそこまで話題になってないんだけど、一時、新明解の国語辞書、言葉のチョイスに癖があるって話題になっていたんだよね。
実は、だから、この辞書の面白さを味わえるかって、新版が出たときつい買っちゃったんだけど……。
なかなか、こういう話題って……何気に話して乗ってくれる人っていないんだよね。
「……もし可能であれば、どの辞書であっても複数の辞書を見比べることで検討できますよね」
「活用例とか載ってるの、少ないんですよね、最近。
おすすめの辞書ってありますか?」
「そうですねえ、○○とか…私は○○を使ってますが」
「あ、私、昔△△でした。監修者さんが有名な言語学者さんだったような気が…。
昔使ってた辞書を使うのって、どうでしょう??」
「そうですねえ……」
なんて、ちょっとマニアックな会話を久しぶりに満喫。
学生時代は、へんなことに興味をもって、
良く、はたから見るとよくわからないマニアックな会話を楽しんでいたなあって
そんなやりとりの面白さをふと思い出した、そんな時間。
で。
今後の仕事に必要そうだったから、辞書を1冊追加してしまいました。
今度、帰省した時は我が家にある昔の辞書も持ってきておこうと、そんなふうにも思っています。
見比べるの、ちょっと楽しみ!!