先日。
以前勤めていた部署のスタッフと話す機会を作った。
というのは、そこの管理職になった同僚さんから少し相談を受けていたこと
そして、利用者さんの保護者さんからもいくつか話を聞いていたことがあって…
ちょうどそこに行く機会があったので…という形。
話してて、ふと思い出したのは
別の部署だったけど、自分が管理職になった時のこと。
周りはほとんど私より年上で、しかも異動したてで管理職になった私。
どうしていいかわからなくて、その時2つのことを決めた。
○誰よりも、しっかりと子どもさんの中に入ること
○働いてくれる人が笑顔になれるように、スタッフ同士いろんなことを話せる環境を作ること
うまくできてたかどうかって言えば、全然そうじゃあなくて
空回りもいっぱいしたし、失敗もいっぱい繰り返したけど
そのおかげでか、人生の先輩のスタッフさんたちにたくさん助けてもらったし
こんなふうに子どもさんを育てたいっていう共通認識を持って動いてもらうことができたって…そう思う。
「共通認識が持ててないって思うんですよね」
とため息混じりで話す同僚さんに、どう答えていいかと思ったけど。
話し合いの場でスタッフさんと話していて、
スタッフ同士の対話が少ないことを感じたのと同時に…
だからこそ、みんなどう動いていこうかっていう悩み、意識の「ズレ」が生まれているようにも感じた。
この部署は最初個性の強いスタッフが集められていたので(そのなかにいた私って…)
打ち合わせなし、計画なし、担当なしのぶっつけ本番
(…と周囲からは見えてたらしい…
まあ、打ち合わせしても、その通りに動いたことの方が少なかったしなあ…)
そんな部署を任された後任さんたちの苦労は…いろいろあったと思う。
(スタッフは異動しても、そんなやり方に慣れたお子さんたちはいたわけだし…、本当に申し訳なかったなあ…)
ただ、そんなフリーダムな部署でも、
ちゃんとそれぞれの活動が充実して、より良い指導を模索しながらお子さんと関わることができていたのは、
そしてお子さんやお母さんが笑顔で過ごしてくれる時間が多かったのは…
それぞれが「こんなふうにしていきたい」って強い信念があったからだし
スタッフ同士ぶつかり合っても、喧嘩しても
徹底的に話し合うことができた時間があったから…だと思う。
(もちろん、道は違ってもゴールは一緒だっていう大前提があったからだとも思ってるんだけど)
だから…異動した後も、ちょっとしたお茶菓子を準備して
お茶できる時間をとれるようにしてた…のも、私にとってはいい思い出だけど。
今はスタッフの人員も変わり、コロナなんていう厄介なものもあって、
今は昔のように、お茶を飲みながら話すなんて時間もほとんどなくなっているらしい。
多分。
今回管理職になった同僚さんは、
年齢のこと(私より歳下の彼女は、同部署で一番若い…)、家庭のこと、
そのほかいろんなこともあって、スタッフさんにどう接していいかっていうので悩んでるんだろうなって思う。
周りの人の気持ちを大切にできる彼女だから、周囲の思惑を考えすぎちゃってるんじゃあないかとも…思ったり。
でも。
子どもさんたちのことをいろんな面から見ることができる彼女だから、
強い気持ちを持って動いていくなかで、
きっと保護者さんから信頼を得ていくことは確実だと思うし
そんな彼女をみてスタッフさんたちもまた
同じ方向を見て歩いて行ってくれるのでは…と思うけど
そこにたどり着くまで、強い気持ちを持って歩いていくしんどさもまたわかるから
頑張れ!!ってエールを送ろう。
限りある時間の中で、少しでも橋渡しして、彼女もまた笑顔になれるよう…
それが今の私の信念の…一部。