ちょっと前…というか、かなり前の、話。
入試を終え、学校生活にも慣れ
無事に長期休暇を迎えた真っ最中のYくん。
最近は部活が忙しいとやらで、
先日久しぶりに会うことができました。
「…で、この3xが移項したわけだから、残ったのって?」
「あ、-y…」
「ですよね。マイナスはどこに行ったかなあ??」
「今、空を飛んで行った」
「…早急に呼び戻してください」
なんて相変わらずユーモアたっぷりに学習に取り組んでくれてるんだけど、
以前の比べると格段にできることも理解力も上がってきていて…
「…で?? 何をどうしたら、文字が全部消えちゃったかなあ??」
「見落とした」
「一番やっちゃいけんミスですね」
まだまだ、課題も多いですが、一生懸命取り組んでくれたりしてます。
そんなYくん。
休み中のの課題は早々に終わらせたようで…。
「あと1週間以上あるんよね。どうするの?」
「え、どうするって?」
せっかく一年頑張ったんだから、せっかくのお休み、ゆっくり過ごさせてあげたいけど…
「1週間以上放置してたら、やり方忘れません?」
あえて、今日の数学の問題を示してそう尋ねる。
「…うーん、忘れると思う」
集中力とか真剣さとかそういうのではなく、短期的な記憶の弱さがあるのが特質だから
それは彼の努力不足ではないことを、この一年繰り返し伝えてきた。
そして、その特質をいかにして克服するか、ということも。
その後。
自分なりに努力して克服しようとした、そんなYくんの姿があって
もう数年。
先日。
「え、Yくんってもう卒業???」
彼なりに努力を重ねて、一つの区切りを迎える彼に
彼の努力に
感服です。
卒業、おめでとう!!