「えぇえ、これ、どうしても開かんわ」
それはジャムやはちみつの瓶だったり、
お酒の栓だったり…。
不器用なのか、力の入れ方が悪いのか、
子どもの頃から、どうもそういったものを開けるのが苦手だった。
特に新しいものには手も足も出なくって…
そんな時
「ほら、父さんにかしてみ」
って言って、開けてくれたのが父だった。
とはいえ、父も「万能」というわけではなく、
なかなかうまく開かないこともあって、
そういう時はよく、
「これが便利なんだ」とオープナーを使って開けてくれていた。
一人での生活をスタートさせた時
父が選んでくれたオープナー。
シンプルな作りなんだけど…使い勝手が凄くいい感じで。
「うーん、開かないなあ」
なんて。
今日も瓶詰めの蓋を開けようと孤軍奮闘してる時
ふと、父の笑顔が浮かび…
私もちょっと笑顔になった。
素朴な形だけど、大小いろんな蓋に対応できてです。
大切に使っていこうと思ってます。