「じゃあ、一緒に住もうよ」
『このおうちがいいね』
『こっちの方がかわいい』なんて言ってたら…
にっこり笑って、そんな一言。
「え、いいの?」
「いーよ、こっちのおうちにしようよ」
「うーん、そうだねえ。
じゃあ、それでいい?」
聞くと、彼はにっこり笑って「うん」って言った。
「じゃあ、そのおうち買うんね。
いくらだっけ??」
「えっと…35000円じゃねえ」
「じゃあ、こっちのお金を銀行に払ったらいいんよね」
「これ?」
「うん、それとそのオレンジのね」
おうちを買ってしばらくの間、
ルーレットを回し、駒を進め…着々と進めていたところで
「ああっ、また「支払い」になっちゃった」
と私、ちょっとオーバーに声を上げる。
「ねえ、ぼくと一緒に住も。
結婚してあげるから」
「ありがと。
Uくん、優しいな」
にっこり笑顔でそう言うと、
かわいいかわいい、出来立てほやほやの
幼稚園児の「恋人」くんは
かわいい笑顔を見せてくれた。
冬の昼下がり、
人生ゲームに興じていた…ほっこり優しい
あったかい時間。
人生ゲームといえば、これが定番??
大逆転、と聞いて、某裁判ゲームを思い出しちゃった。
最近は…こういうのもあるんだなあ。
ちょっと気になるミニサイズ。