ひととおりのことを終えて、
一旦帰宅することにした日。
いつものように実家を出るのになかなか踏ん切りがつかず……
「1時になったらとにかく出るわ!」
と自分でタイムリミットを決めて、出発しました。
高速を降りて、家が近づくにつれ……怖くなってきました。
あの日、取るものもとりあえず飛び出たままの
父がいた日々そのままの家に帰った時、
どんな気持ちになるか……想像してしまったのです。
部屋のなかはあの時のままでした。
窓を開け、
あの日急いで電源を抜いた空気清浄機の電源を入れ
電気蚊とり機の電池が切れているのを見た時、
ああ、それだけの時間が経ったんだと思って……どっと悲しさが押し寄せてきました。
時間をかけて、ゆっくりと荷物を片付けていくうちに
だんだん、これまでの日々が戻ってきたような感じがし始めています。
本当に、元気になるのにはもう少しかかりそうですが……
限られた「命」の時間、
この生活を豊かにしていきたいと心から思っています。