先日お手伝いした、Mちゃんの古典の課題のなかで、


浦島太郎の物語の一部が使われていた。










浦島太郎ってことは、御伽草子だよね……って思いながら現代語訳したんだけど、




昔話で読んだ浦島太郎のお話だと…


これ、どこに入るんだろ??っていう内容の文章になってしまい



ネットで、原文を調べてみることにした。




















さて。


昔話っていうのは、いわゆる口伝での継承だから


伝えられる地域によって大きく内容が変わっているものもあり



現在、絵本で使われる話は、

それらの伝承を集め、まとめたうえで再話されたものが多いとされているらしい。













で、今知られている昔話には


こうした、口伝で伝えられたものの他に





鎌倉時代末期から江戸時代初期に作られた「御伽草子」にあるお話も多く


「浦島太郎」のほかにも


「一寸法師」や「ものぐさ太郎」なども含まれるらしい。















さて、その「御伽草子」のなかの浦島太郎さん、


ご存知の方もいらっしゃると思うんですが……


よく知る昔話とはちょっと違った体験をしていることがわかった。










私が知っていた浦島太郎さんは、


子どもたちにいじめられている亀を助けたお礼に


亀に乗って竜宮城に行って、そこで乙姫さまと出会うんだけど









御伽草子の浦島太郎さん、


釣った亀を助けた翌日、

出会った娘さんを送って行った先が竜宮城だったという状況で


しかもこの娘さんの正体が亀だったというびっくりのストーリー。








さらに、家に帰ると700年も経っていて


(つまり、鎌倉時代末期に竜宮城に行ったとしたら、昭和初期に帰ってきたことになる!!)


呆然自失した浦島太郎さんは、

玉手箱を開けたあと神様になってめでたしめでたしという展開。







つまり、助けられた亀さんが、浦島太郎に恋をして……ってこと、だよね。





これ、ちょっとおもしろくない??









今風のドラマにもありそうな設定と展開に



人の心って、数百年経っても変わらないんだなって、



そうも思ってしまう、おもしろい学びでした。