中学受験生Yくん
先日、無事に第1志望校に合格しました。
受験を決めたのが、かなりギリギリで
しかも彼の特性上、いくつかの課題も見られ……
本当にどうやって短期間で合格に導けるのか、
試行錯誤しながら
彼に関わる同僚さんたちと相談しながらの日々でした。
受験直前、
最後に挑戦した過去問で
それまで解けていた問題につまづき
思ったほどに点数がとれない……という結果になって
「先生、おれ、受からんかもしれん」
とYくん。
「……受からんかもしれんって
Yくんは、じゃあどうするん??
明日、だよね、テスト」
「受かるようにがんばる」
その時、ふと、私の心によぎったのは
数日前に、ある人と交わした会話でした。
「『がんばる』っていうのは、
結局逃げ道を作っとるってことじゃけえ。
本気でやる気なら『○○する』って言い切らにゃあ。
とことこは、どうするん??」
私の気持ちに向きあって、
そして残ってる「甘さ」を指摘してくれた言葉、でした。
「ねえ、Yくん、
先生のお友達が教えてくれた、大事な言葉。
Yくんに教えるね。
合格したいんなら、誰にでも「合格する」って胸張って言い。
自信持って、言っていいんよ。
それが、自分の力になるし、
Yくんの本気をみんなにわかってもらえることになるけえ、ね」
「……俺、絶対合格する!」
「OK。
前も話したけど、先生は今まで教えた子、
全員志望校に合格させとるけえね。
だから、大丈夫。
ここまでやったんじゃけえ、先生はちゃんとYくんを合格させとる」
そして、数日後。
Yくんのお母さんから、
合格通知が来た、という連絡をいただきました。
後日。
「先生、受かったで」
「うん、おめでとう。
先生からのお祝いは……小学校のまとめ問題集。
当然、総復習タイム付き」
「ええええええ、いらんわ」
なんて言いながら、
すごくいい笑顔を見せてくれ
引き継ぎ、学習に取り組んでくれるYくんに
これから、
めいっぱい充実した中学生ライフが訪れることを
心から祈って……
おめでとう!!