仕事を辞めると決めた頃。






私には、いくつか、心にかかる不安がありました。
















突然の申し出が受け入れられ、

スムーズに辞めることができるか、ということ。





自分がほんとに感染していないかという不安。





そして、

今まで普通に会うことができていた人たちといつ会えるかわからない……

会うことが難しいという現実。











いままでと、違う世界になっていくんだ。














そう思った時、








自分自身も大きく変わりたい



変わるきっかけを作りたい、





そんな想いに駆られました。












したいことをして、会いたい人に会って




もっと、自分のやりたいこと、好きなことに向き合ってみたい。




自分の心のままに、動いてみたい。








そのために。










家を離れてみようと思いました。


















これも……悩みました。











このような世界だから……






一度家から出れば、

2度と帰れない状況になるかもしれない。






両親と……最後の別れになるかもしれない。








ほんとにいいんだろうか??








家で、おとなしくしていれば……



コロナ禍が過ぎていくのを待てば……


それでいいんではないかとも思いました。











いろいろな人に相談もし


どうしようか悩み、考えましたが









恩義ある上司さんの信頼を



子どもたちの想いを



断ち切ってでも、選んだ道。











だったら、






両親にうつさない、っていう環境を選んで


そこから……再スタートしようと






そうも思いました。









悩んだ末の決断に


「とことこが選んだ道なら、それがいい」





そう言ってもらえた時




涙が止まりませんでした。



















「え?? 早くないです??」


「急にどうしたん?? 何かあったん??」









辞職し、引越す予定だと、同僚さんたちに告げた時



その予定日を聞いたほとんどの人が、

一様に言いましたが。











退職後、2週間足らずで








私は、ひとり自宅を離れ、





新生活をはじめました。











自宅から車で約2時間。







どことなく、


子どもの頃に住んでいた街に似ているような気がする街。
















新しい生活のスタートです。