大感動だった、サファリゾーンを出て。

車を、さらに進めていこうとすると、









「キリン、キリンがおる!」


目の前に、
えさを食べている2頭のキリンが現れました。





(餌を食べるキリンたち)





そして、




「……ぞうが歩きょうるんかと思った」

「それは、ちょっと…」




キリンの柵の横を、数人の人が歩いているのを見て、

サファリゾーンを抜けたことを再実感しました。











念願のホワイトタイガーの檻の前を通って、駐車場へ。




ここからは、徒歩でまわることになります。








「とことこ、何見たい?」

「ホワイトタイガーと、カピパラさん!」




車を降りると、ヤギ?の鳴き声が響き










「あ、好きな鳥のコーナーじゃ」






同行者さんの好きだという、
鳥たちとのふれあいコーナーが目に入りました。




「じゃ、そこから行こ」





私の肩よりやや低い、木製の門の前に、
「鳥のエサ」と書かれたガチャガチャ風の
餌の販売機がありました。




「それ、買うん?」

「せっかく来たんじゃもん、
 目いっぱいできること、楽しみたい……でしょ」







ちょっとあきれ顔の同行者さんに
そう言って購入したエサは、
ガチャガチャのカプセルに入った、
ペレット風のものでした。







ちょっとワクワクしながら入ると、







目の前に木、


その向こうに池が広がっていました。





「アヒル、ガチョウかな?」

そこにはたくさんのガチョウをはじめ
数種類の鳥がのんびりと佇んでいました。





(凛々しさに……感動)





「とことこ、さっきのエサ、一つちょうだい」


「うん」


「来るかな…」と

同行者さんは、私が手渡したエサをひとつ、
ガチョウ達のほうへ投げました。





が、全く無視するガチョウたち。





もう一つ、もう一つと繰り返しましたが……
完全無視のガチョウさん達。







多めに投げないとだめなのかなと思って
手のひらにいくつかエサを出してみたら、


一羽のガチョウが寄ってきました。







そして






私の、掌の上から…パクリ。




その子のあげたトランペットのような鳴き声に、

何羽かが勢い良く寄ってきて…






(「餌だ、餌だ!」)



ちょっと引き気味になってしまった私。





「とことこ、えさちょうだい。
 やりょうるけえ、写真撮ってみ」



そんな私に気付いたのか、
同行者さんがそう言ってくれて、


ガチョウたちは、同行者さんのほうへ。







写真を撮っているうちにちょっと怖くなくなったので、
私も再度、えさやりに挑戦しましたが。








どうやら、中に腹ぺこさんがいたのか、
それとも同行者さんの人柄か。






よだれを垂らすガチョウに襲われて(笑)、
よだれまみれになった同行者さんでした。






(餌をやる同行者さん
このあと襲われて(笑)ました)


エサを一通り上げた後、門まで戻ると、
何か視線が…。



見ると


「エミュー?」




私の身長と同じくらいのエミューが数羽、
木陰でこっちを見ていました。




(木に紛れて……)







「そういえば、さっきのエサ、
 エミューも食べるって」

「まじか?」

「たぶん」




販売機を見ると、やはりそう書いてあったので



「……やってみよう」


再チャレンジです。







結論は……エミューは全く興味を示さず。

再度、池まで歩き、
そこでもう一度、ガチョウたちと触れ合うことになりました。

















鳥たちとのふれあいゾーンを後にして、


あちこち歩いていると、やはり大きな
かごのような檻が目に入りました。







「入れるかな?」

「ここは……やっぱり無理みたい」



「関係者以外立ち入り禁止」と書かれた扉を横目に
檻をぐるっと回ると…





体調70センチくらいの大きい鳥が二羽、そこに居ました。





(遠目でもかなり大きな鳥です)





「これはちょっと……入ったら危ないよね」
なんて言いながら、




地面に立つ一羽を見て……

あまりに動かないその様子に



「ねえ、ばかな疑問だと思うんだけど。
 この鳥って飛ぶのかな?
 って、あそこにいるから、
 飛ぶの当たり前って思うんだけど…」







頭上の、止まり木のようなところにいる、
もう一羽を指さして、



同行者さんに言ったその瞬間















「わ、飛んだ!」





羽を大きく広げて、
その鳥はこちらに向かって飛んできました。







「とことこ、撮った? 今の?」


「えっと、たぶん」





とっさに連写しようとしましたが……

さすがに難しくて……




















「なんか、すごいよね」






と言っている、その時に。









               (はばたく、鳥の、美しさ)









「わ、また」


「とことこ、撮れ」



翼を大きく広げる、その姿に……


















(奇跡の1枚!)










「………なんか、やっぱり、すごくないです?」





「奇跡が続くなあ」













今日の、不思議の魔法は、

まだ続いているようでした。