◆特徴◆
・Prunus avium L バラ科 サクラ属
・正確にはアメリカンチェリーで、日本のサクランボに近い味
甘酸適和で美味しく、実も大きく、品質・味共に優れている
・受粉木がいらず1本手も実がなるのが特徴
◆日照◆日向
・日当たりを好むが夏の西日が苦手、鉢植えでは夏に西日が当たる場所は避ける
◆耐寒性◆強い
◆耐暑性◆強い
◆耐乾性◆普通
◆耐陰性◆やや弱い
◆草丈◆
・鉢植え:1~2m
・地植え:3~4m
◆性状◆落葉樹・自家結実性あり
・1本でもなり、暖地でも育てやすい品種
・花粉が多いので受粉樹としても最適
・豊産性あり
◆開花時期◆4月上旬
◆結実次期◆6月上旬~6月中旬
◆結実年数◆3~5年
◆果重◆6~7g
◆用土◆弱酸性
・水はけのよいものが適するので、市販の培養土:赤玉土:川砂=5:4:1の割合
◆水やり◆
・鉢植え:春ごろから9月ごろまでは鉢土の表面が白く乾いたら鉢底から流れ出る
くらいたっぷりと与える
過湿が苦手なので落葉時期の水の与えすぎに注意する
冬は1週間以上鉢土が乾かないこともある
・庭植え:水やりは必要ない
5月に入ってから植え付けた場合は、植え付け後から梅雨までは雨が
降らない日が1週間以上続く時はは毎日水を与える
梅雨明け後にも雨が降らなくなるようであれば、1~2日に1度
たっぷりとお水を与え、秋になり雨が降るようになったらそれ以降は
水やりは雨にまかせても大丈夫
◆肥料◆
・リン酸とカリのみを毎年10g程度、冬に施す
・3月に化成肥料を1平米あたり50g程度、収穫後に化成肥料を同量与える
・落葉後に元肥として有機肥料を100g与える
・春の肥料が多すぎて窒素過多になると裂果しやすくなるので注意
◆剪定時期◆
・植え付け後、苗木の先端をつまんでゆっくりと曲げてみて、曲がらないところの
手前で切り戻す
・2年目の冬は、主幹の延長枝のみを残し、主幹から直接発生した1年枝をすべて
切除して、側枝を出し直す
・ 3年目には多くの充実した側枝が発生するが、鋭角に発生した側枝や、
バランスを崩すものは元から間引く
・ このようにして残した側枝は、翌年には1本の棒状にして伸ばす
・ 各枝には多くの花芽をつけることができ、翌年4年目には結実する
・ 主幹延長枝は、背の届く高さのところまでで切り詰める
・太い枝を切ると枯れ込みやすいので、切り口はトップジンMペーストなどで養生
◆植え付け、植え替え時期◆
・11月下旬~12月上旬、または2月下旬~3月中旬が適期
・10号以上の鉢に植え付け
・さくらんぼは根が弱いので植え付け時はしっかりと支柱で固定し、
幹が風で揺れないようにする
◆病気◆弱い
◆害虫◆弱い
・病害虫は発生しやすいので、見つけ次第、その病害虫にに応じた消毒をする
◆増やし方◆接ぎ木のみ
・種から育てた実生苗は雑種になることが多く、佐藤錦の種を蒔いてもその木が
育って実る果実は佐藤錦ではないことが多い
・挿し木では根が出ないことが多い
◆育て方注意事項◆
・開花から収穫までの期間が短いので、果実の発育は前年の貯蔵用分に多くを
頼っているため、貯蔵用分が少ないと花芽も充実せずに落果が増え、
果実も小さく糖度もあがらない
・新梢が込み合わないようにして日当たりを良くすることと、秋に紅葉するまで
葉を長く維持できるように育成して、十分に養分蓄積させることが重要
・樹勢が強く大木になりやすいので広い場所 に植えられるか、根域制限したり
剪定や仕立て方を工夫するなどして、樹形がコンパクトになるように工夫が必要