◆特徴◆
・フランス原産の夏秋兼用品種で、ユニークな形で大きな夏果と、やや小さめで
糖度の高い秋果が楽しめる
・別名:ヨーロピアンスター、バナーネ、ロングドート、ばなーね、ろんぐ
どぅーと、ろんぐどーと
・熟しても果皮が緑色のままの白イチジクで夏秋兼用品種
・酸味は殆ど感じられず、果肉は非常に柔らかく、ねっとりとした食感と濃厚な
甘さでフルーティーな味わいがありとても美味しく、皮ごと食べられる
・樹上完熟した果実は格別に美味しい
・日持ちしないので流通の少ない珍しい高級イチジク
◆日照◆日向
◆耐寒性◆強い(-17度)
◆耐暑性◆強い
◆生育適温◆
◆草丈◆
・鉢植え:1~2m
・地植え:2~3m
◆性状◆自家結実性あり(落葉低木)豊産性あり
◆開花時期◆6月頃
◆結実次期◆夏秋兼用
・夏果:6月下旬 ~ 7月中旬
・秋果:8月下旬 ~ 10月下旬
◆結実年数◆2~4年
◆果重◆
・特大果 夏果280g前後
・秋果130g前後
◆果実のサイズ◆
◆用土◆
・土壌酸度:弱アルカリ性
・冬は過湿に弱いので水はけの良い場所で管理する
・夏に水を欲しがるので水持ちの良い肥沃な土を好む
・弱アルカリ~中性の土を好むので、年に1度苦土石灰を少量だけ施す
◆水やり◆
・葉が大きいイチジクは葉がある期間はよく水を吸う
・鉢植え:芽吹き後から9月ごろまでは鉢土の表面が乾いたら鉢底から流れ出る
くらいたっぷりと与える
落葉時期の冬は水の与えすぎに注意する
冬は1週間以上鉢土が乾かないこともある
10月ごろからは鉢土の表面が乾いていても土中が湿っている場合、
つまり鉢を持ち上げて重い時は水やりはしない
鉢土が乾いて鉢植えが軽く感じられるようになったら水やりする
・庭植え:水やりは必要なし
5月に入ってから植え付けた場合は、雨が降らない日が1週間以上
続く時はは毎日水を与える
秋になり雨が降るようになったら、水やりは雨にまかせても大丈夫
◆肥料◆
・12月~2月ごろ有機質肥料を与える
◆剪定時期◆
・植え付け時に主幹を30~40cmで切り戻ししておく
・切り口の癒合が悪いので剪定時は節と節の間で切ると良い
・剪定後は白い樹液がにじみ出て触るとかゆくなることがある
・枝の髄は次第に空洞化するので水などが溜まって腐ることがあるのでトップジンMペーストなどで塞いでおくとよい
・イチジクは春に勢いよく結果枝が伸びれば秋果も大きくなるが、勢いが強すぎる
と花芽ができずに実がならない
・枝が込み合い影を作ると光合成ができずに花芽ができないので、夏に込み合わ
ないように葉と葉が重ならないよう新梢を間引く剪定をする
・定食後3年くらいで、伸びすぎた枝を半分くらい切り詰める
・あまり剪定しないほうが実付きが良いが、伸びすぎた場合は12~2月に
込み合った枝を間引く
◆植え付け、植え替え時期◆
・春:芽吹きは始まる春の植え付けでは根っこを崩さずにそっと植える
ポットや鉢から抜いた時に土がボロボロ落ちても構わない
葉がある時期に植え付けする場合は根を崩さないように植える
・夏:なるべくなら地植えは控え、毎日水やりができるようであれば地植えする
地植え後は根が浅く、土に馴染んでいないので毎日から2日に1度のペースで
秋に定期的に雨が降る季節が来るまで水やりを丁寧におこなう
鉢植えから鉢植えへの植え替えでは根を崩さずに植え替えする
・秋:根がまだ活動をしている秋の植えつけは、乾燥に強く育つと言われている
秋の植え付けは春の植え付けと同様の要領で行う
しばらくで苗木の成長が止まるので、秋の植え付け時の肥料は与えても
与えなくてもどちらでもいい
・冬:12月~3月ごろが植え付け適期、移植も生長が休眠する冬の季節がよい
土が凍るような寒冷地でなければ12月が最適
寒冷地では地面への植え付けは冬の前に終わらせるか、春植えがよい
鉢植えへの植え付けは寒冷地でも可能、軒下や鉢土が凍結しない場所で
育てるポットや鉢から抜いたら根を少し広げるように植えても大丈夫
根を乾燥させないように植える
◆病気◆強い
◆害虫◆強い
・カミキリムシには注意
◆増やし方◆
・挿し木
◆育て方注意事項◆
・イチジクの果実は着果後1か月は順調に肥大して、その後1か月は停滞し、
そのあと再び肥大して成熟する
・春に伸びた枝に結果する秋果の場合、着果が始まる6月上旬から8月上旬に
乾燥させてしまうと、果実の肥大が悪くなる
・果実肥大の停滞期に乾燥が続くと肥大しないまま萎びてしまうことがあるので、
この時期の乾燥に注意して、雨が少なければこまめな水やりをする