◆特徴◆

・糖度が25℃と高く甘みが強い品種でパイナップルにも似た良い香り
・花付きと着果も良く、安定して果実がとまる

・「アテモヤ」は「チェリモヤ」×「シャカトウ」の交配種

 

◆日照◆

 

◆耐寒性◆耐寒温度3℃

・気温が10℃以下になると成長が止まってしまうので、冬の寒い時期は

 室内で管理する

 

◆耐暑性◆普通 

・熱さも苦手な為30℃を超える場合は室内が良い

 

◆生育適温◆18~25℃

 

◆草丈◆

・鉢植え:1~3m

・地植え:5~10m

 

◆性状◆常緑樹(自家結実性あり)

 

◆開花時期◆4~6月

雌雄異熟

 

◆結実次期◆12~2月

 

◆結実年数◆3~4年

 

◆果重◆500g前後 

 

◆果実のサイズ◆

 

◆糖度◆20~25度

 

◆用土◆

・水はけのよい肥沃な用土を好む

用土は赤玉土7、腐葉土3の割合で配合

・比較的弱酸性土壌を好むが市販の園芸用培養土でも大丈夫

 

◆水やり◆

・根が浅く張るので水切れに注意! 

・基本的には土の表面が乾いたら鉢の底から流れ出るくらいたっぷりと水を与える

・特に開花時や果実が大きくなる時期は、水切れを起こさないようたっぷり

 水やりをする

・最低気温が15℃以下になったら、徐々に水やりを控え目にして

 冬は乾燥気味にする

 

◆肥料◆

・木がどんどん成長する時期、果実が大きくなる時期、収穫終了後の

 3度のタイミングで有機質肥料を規定量より若干多めに与える

・3月・6月・10月を目安に有機質肥料を若干多めに与える

・果実の成長にはカルシウムとカリウムが大切なので、実がつくように

 なったら冬季に苦土石灰やカルシウム肥料を土壌にすきこむように

 多めに施す

 

◆剪定時期◆温かくなってきた3月頃

・長くなってきたり混み合ってきた枝をカットするだけでよい

・花芽は新しく伸びた枝の基の部分から出てくるので、長く伸びた枝を

 切り詰めても花芽を逃すことはない

・基本となる主枝を3~4本ほど出して形を整えていく

・ポイントは剪定時期を守ること!剪定後の芽吹き時期は4月頃

・鉢植えの場合、屋内で管理することもあるので高さは大体50~80㎝ほどの

 高さを目安に剪定するとよい

・夏剪定:7月~8月

     長く伸びた枝を切り詰めて、2枚ほど葉を落とす

     冬に向けて実をゆっくりと育てると糖度が高い実が取れる

 

◆植え付け、植え替え時期◆

・植え替え:9月~11月頃、または3月~5月頃 一番適しているのは3月    

・鉢植え:十分な根が張れるように、ひと回り大きな鉢に植え替える

     (一鉢1苗を目安)。最終的に10号以上の鉢が良い

     鉢底石を敷き、鉢の底から3分の1か2分の1まで土を入れ、

     苗を中心に置いて、その周りに土を入れていき苗を固定する

     ように植えていく

・地植え:深さ直径ともに50cmほどの穴が適当

     深植えにならないように注意する

    (接ぎ木苗の場合、接ぎ木の部分が土に埋もれてしまうことのないよう、

     注意)植えたら水をたっぷりあげる

 

◆病気◆ほとんどなし 冬期に強剪定で枝枯れ病になる場合がある

 

◆害虫◆ほとんどなし 付くならハダニ、カイガラムシ、カメムシ

 

◆増やし方◆

・実生、接ぎ木、取り木、挿し木

 

◆育て方注意事項◆

・アテモヤは受粉を媒介する昆虫が少ないので人工授粉で着果率をあげると良い

・アテモヤは午後4時頃から夕方にかけて開花が始まる。(開花に3日かかる)

・1つの花に雌しべと雄しべがあり、雌しべが先に熟し、後に雄しべから

 花粉がでる。(雌性先熟)

・蕾が開きかけた頃に雌しべが受粉可能になっているので、既に咲いている

 花の雄しべから耳かきのような細いへら状のもの掻きとり花粉を雌しべの柱頭

 につけてあげるとよい。(耳かきでも大丈夫)

・アテモヤの花は3枚の花びらがあり、3枚の花びらのうち1~2枚を剥いで

 受粉しやすくする(中央部の尖ったところが雌しべ、周りにあるのが雄しべ)

・少し暖かく湿度の高い日を見計らって受粉を行うと着果率が高い

・受粉後2週間もすると実が膨らんでくる

 

◆参考になるサイトと動画◆

農の共有~けんゆーの農ライフ! 春の剪定 夏の剪定 春剪定と人工授粉