2023年12月現在、6年生くらい
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◆特徴◆

・レモンは、インドが原産の常緑高木

・年に三回花を咲かせる四季なり性で、柑橘類の中では最も酸味が強く、

 料理やお菓子、飲み物など、色々な使い方ができる

・ユーレカレモンは、リスボンレモンとともに、世界で最も流通している

 レモンの品種である
・リスボンよりも耐寒性がないため、日本では、ユーレカの生産量は少ない
・ユーレカがリスボンよりも優れている点は、木にトゲが少なく実が傷つきにくく    

 収穫が容易であること

・年間を通してたくさんの実をつける
・ユーレカの果実の見た目は、実の天辺が、丸いのが特徴である

 ちなみにリスボンは、果頂部に突起がある
・ユーレカの果樹は、横に広がるのでそれほど、枝の剪定を必要としない

 

◆日照◆日向

 

◆耐寒性◆なし

 

◆耐暑性◆普通

 

◆生育適温◆3℃~

 

◆草丈◆

・鉢植え:1~1.5m

・地植え:2~3m

 

◆性状◆常緑高木(自家結実性あり)

 

◆開花時期◆四季なり性で年2~3回

 

◆結実次期◆9月〜翌5月頃

・レモンの実が黄色く色づくのは12月頃からだが、9月以降であれば

 未熟な果実も収穫することができる

・温暖な地域では、翌年の5月ごろまで実らせたままで必要に応じて収穫しても

 問題ない

 

◆結実年数◆2~3年

 

◆果重◆・・・

 

◆果実のサイズ◆・・・

 

◆収穫方法◆

・レモンのヘタを清潔なハサミやナイフで切り取って収穫していく

 この時、ほかの枝を傷つけないよう注意する

・レモンの木にはトゲがあるので、作業するときは長袖を着用し、軍手などの

 手袋をはめて作業すると良い

・まだ青い未熟なレモンを収穫した場合は、涼しい場所で保管し、追熟させる

 

◆用土◆

・排水性と保水性が良く、肥沃な土壌を好む

・有機質の多い肥沃な土壌で育てることで、たくさんの果実の収穫が期待できる

 

◆水やり◆

・リスボンレモンよりも水を必要とするので、乾燥しすぎないように

 水の管理を必要とする

・基本的に乾燥気味に育てる

 細かい根が張るので、乾燥しすぎと加湿の状態に気をつけながら水やりをする

・水切れを起こすと花が落ち、翌年の実がつきにくくなるので気をつける

・実が大きくなる夏場は特に水をしっかりと与えることが大切

・結実させるためには、花に水がかからないように水やりをする

・鉢植え:鉢の表土が乾いたら、鉢底から水がしみ出るくらいまで、たっぷりと

     水を与える

・地植え:基本的に水やりは不要

     自然の降雨のみで育つが、真夏の暑い時期に1週間以上晴れた日が

     続いた場合は、軽く水やりをしてあげる

 

◆肥料◆

・植え付けの際に元肥として12〜1月に有機質配合肥料を1株に1kg目安で与える

・レモンへの追肥は必ずしも必要というわけではない

・大きい実をたくさん収穫したい場合は、毎年12月〜1月に有機質配合肥料を、

 3月に化成肥料を施しするとよい

・与える肥料は、ゆっくり効き出す玉肥の油かすなどが使いやすい

 

◆剪定時期◆3月頃

・枝葉を制限するために、定期的に間引きながら剪定する

・苗が小さいうちから、こまめに剪定をして樹形を整えていくのが大切

・ユーレカレモンは横に枝を張るのでそれほど大きくなりずらい

・レモンの木にたくさん花芽がついた「なり年」には、夏枝と秋枝を摘心して

 切り戻していくと、翌年に花芽をつける枝を増やすことができる

・花芽がつき過ぎると、翌年に花芽の数が少なくなってしまうので、

 摘芯を行ってしっかりと防ぐと良い

 

◆摘果時期◆

・レモンの開花後、次第に青い実がつきはじめるが、ひとつの枝に実がつきすぎる

 と翌年実が少なくなる可能性があるため、適度に摘果を行う必要がある

・5〜6月頃に開花した秋果(秋に熟す実)を残して、夏枝・秋枝についた冬果・春果

 は摘み取ってしまうほうがよい

・秋果も多すぎると実つきが悪くなるので、8月ごろ、20〜30枚の葉を目安に

 1果残すことを目安に摘果する

 

◆植え付け、植え替え時期◆3~4月

・地植え:植え穴を掘ったあと、掘り上げた土5:腐葉土3:赤玉土2:1株あたり  

     300g程度の化成肥料を配合する

     配合した土を半分ほど植え穴に戻し、レモンを植えていく

     地植えすると大きく育つため、複数の苗木を植え付ける場合は、

     苗同士の間隔を5〜6mほどあけると良い

・鉢植え:市販の果樹用の培養土を使用すれば良い

     自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜたものに、

     川砂をブレンドする

     柑橘類は、土の表面が盛り上がるくらい浅植えで植え付けるのがコツ

     苗鉢よりもひと回り〜二回りほど大きな鉢に植え替える

     あまり大きな鉢に植えると、根ばかり生長してしまうので、最初は

     適したサイズの鉢で栽培すると良い。7〜8号鉢が目安

    1〜2年置きに植え替えが必要

    植え替えをしないと、根詰まりを起こして枯れてしまうことがある

 

◆病気◆

・レモンの葉っぱが黄色く変色して枯れるときは、「気温が低い」「根腐れ

 している」「カイヨウ病にかかった」などの原因が考えられる
・レモンを地植えしている場合は、敷き藁や寒冷紗で苗木を覆うなど対処してみる

・鉢植えにしている場合は、室内に取り込んだり、植え替えを行う
・レモンの実にも斑点がついている場合は、カイヨウ病の発症を疑う

・雨や風で葉同士がこすれるとカイヨウ病が出やすくなる

・カイヨウ病を発症した箇所は、見つけ次第取り除く

 

◆害虫◆アゲハの幼虫

・かんきつ類やセリ科の植物を好んでアゲハ蝶が卵を産みに来る

 アゲハの幼虫は最初は黒くて小さい毛虫。見つけ次第取り除くと良い

・春先には防虫ネットをかけて対策をする

 

◆増やし方◆

・接ぎ木

・挿し木

・種まき

 

◆育て方注意事項◆

・レモンの木は、暖かくて乾燥した環境を好む

・強い風が当たらず、日当たりが良く暖かい場所で栽培すると良い

・レモンは寒さに弱く、−3度までしか耐えられない

・家庭で育てる場合は、基本的に鉢植えで管理し、冬場は室内に取り込んで

 管理するのがおすすめ

・鉢植え栽培のレモンは、梅雨の時期は軒下などの雨が当たらない場所に

 移動させて管理する

・品種にもよるが、基本的にレモンの木は寒さに弱い植物で、−3度以下になると

 株が弱り枯れてしまうので、冬の気温が5度を下回る地域では鉢を室内に

 取り込んで管理する

・窓辺などの冷気が当たる場所は避け、心配な場合は不織布などを巻いて

 寒さが直接当たらないように防寒対策をしてやると良い