◆特徴◆
・平和アンズは花も美しく丈夫な杏の木
・一番良く売れているおすすめ品種。
・食味が良くて比較的育てやすい、家庭果樹向きの品種。
・アンズは桃やウメ、スモモの近縁種で花と果実が楽しめる
・梅や桃、すももの受粉樹にも利用できるが開花時期が梅よりも遅く、ももやスモモよりも早いので
開花時期がずれることもある
・花は美しく一足早めのお花見の楽しみがあり1本植えておくと便利な木
・耐寒性があり比較的涼しい地域で栽培され、全国で栽培ができる
・果実は生食のほか、ジャムや乾果物などにして利用される
・熟すと甘みが生じ種と果肉が離れる
◆日照◆日向
◆耐寒性◆強い
◆耐暑性◆強い
◆生育適温◆
◆草丈◆
・鉢植え:3~4m
・地植え:1~2m
◆性状◆落葉高木樹(自家結実性あり) 梅やすもも、プルーンの受粉樹にもなる
◆開花時期◆3月下旬から4月頃
◆結実次期◆6月中旬~7月上旬
◆摘果時期◆5月上~中旬
・花芽は夏につけ、翌春に開花し結実する
・ほったらかしでもなるが、豊産性のアンズはなりすぎると果実が小玉になったり、隔年結果しやすくなる
・摘果の目安は1短果枝あたり1個(葉20~30枚に1果)、果実の間隔7cmあたり1個くらいが良い
◆結実年数◆1~3年
◆果重◆約40g
◆果実のサイズ◆50~70g 豊産性あり
◆用土◆
・水はけの良い、やや粘質の重い土を好む
◆水やり◆
・鉢植え:春ごろから9月ごろまでは鉢土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与える
落葉時期の冬は水の与えすぎに注意する
冬は1週間以上鉢土が乾かないこともある
10月ごろからは鉢土の表面が乾いていても土中が湿っている場合、鉢を持ち上げて重い時は水やりはしない
鉢土が乾いて鉢植えが軽く感じられるようになったら水やりする
・庭植え:水やりは必要なし
5月に入ってから植え付けた場合は、雨が降らない日が1週間以上続く時はは毎日水を与える
秋になり雨が降るようになったら、水やりは雨にまかせても大丈夫
◆肥料◆
・庭植え:2月と10月
・鉢植え:2月、5月、10月
・有機質肥料か速効性化成肥料を施す
◆剪定時期◆
・12月から2月:長い発育枝を間引いたり、20~30cmに切り詰める
・7月下旬から8月:木を大きくしたくない場合は、長く伸びそうな新梢を摘心
したり、切り詰め、コンパクトに収める
・樹勢が強く大木になりやすいので広い場所に植えるか、根域制限したり、
剪定や仕立て方を工夫するなどして、
樹形がコンパクトになるように工夫が必要
・なるべく枝を横に水平~やや斜め上に伸ばすほうが開花数も増え、結果数も増える
・低い位置で果実をならせれば、収穫や管理が楽になる
・真横に枝を伸ばして一文字仕立てやY字仕立てもオススメ
・放っておいても果実がなるが、苗木が若いうちから誘引をしたり剪定して
横広がりな変則主幹形の樹形を目指すとよい
・1年目:植え付け時に地際から30~40cmくらいで切る
1年目の冬に枝と枝の間隔を20cmくらいになるように3本横枝を残し、
小枝を生え際で切る
枝先は芽の上で切り戻しをする
・2年目:冬に下の2本の主枝を横に寝かせる様に地面に引っ張って誘引し、
上の主枝は上に伸ばす
主枝はどれも切り戻しておく
・3年目:3本の主枝を中心にして伸びた脇枝を日当たりに応じて間引き、
主幹の分岐点から1m離れたところに
亜主枝(2つめの分岐点)をつくる
花芽は夏につけ、翌春に開花し結実する
2年目以降は1月ごろの剪定は花芽のついていない枝を見極めて剪定する
花芽を見極める自信がない場合は花後に剪定し、込み合う枝は7~8月に生え際で間引き剪定する
◆植え付け、植え替え時期◆
・春:根っこを崩さずにそっと植える
ポットや鉢から抜いた時に土がボロボロ落ちても大丈夫
植え付け3年以上経過した苗木の移植や鉢増しなどの植え替えはなるべく
冬に行う
どうしても移植を春に行う場合はできるだけ根を大きく掘り取り、
地上部をできるだけ小さく剪定をして掘り取って、なるべく根を
乾かさないように早めに定植する
鉢から鉢への植え替えでは根を崩さずに植え替えします
・夏:なるべくなら地植えは控えたいが、毎日水やりができるようであれば
地植えする
地植え後は根が浅く土に馴染んでいないので毎日から2日に1度のペース
で秋に定期的に雨が降る季節が来るまで水やりを丁寧におこなう
鉢から鉢への植え替えでは根を崩さずに植え替える
・秋:根がまだ活動をしている秋の植えつけは、乾燥に強く育つと言われている
秋の植え付けは春の植え付けと同様の要領で行う
しばらくで苗木の成長が止まるので、秋の植え付け時の肥料は与えても
与えなくてもどちらでも良い
・冬:12月~3月ごろが植え付け適期
土が凍るような寒冷地でなければ12月が最適
移植も生長が休眠する冬の季節がよい
寒冷地では冬の前に終わらせるか、春植えを推奨
鉢への植え付けは寒冷地でも可能、鉢土が凍結しない場所で育てる
ポットや鉢から抜いたら根を少し広げるように植えても大丈夫
根を乾燥させないように植える
◆病気◆普通
・黒星病、縮葉病に注意、発生しだい消毒する
◆害虫◆普通
・4月頃からアブラムシに注意
◆増やし方◆
・接ぎ木
◆育て方注意事項◆
・日当たりを好むが夏の西日が苦手
・西日が当たる場所でも育つが、鉢植えでは夏に西日が当たる場所は避けた
ほうがよい
・地植えで西日が当たる場所では乾燥防止のマルチングをするとよい
・土の乾燥や地熱の高温化を予防する
・過湿が苦手なので、水はけが良い用土に植える
・雨が多くなる前に収穫する
参考:花ひろば様
◆あんずの花◆