◆特徴◆
・糖度が高く、肉質は巨峰より締まりがあり、食味の良さも巨峰を上回る
・特有のフォクシー香も特徴的
・巨峰より大粒でボリューム感があるが、着色は巨峰の方が良い
・樹勢強く、巨峰より生育旺盛で育てやすい
◆日照◆日向
◆耐寒性◆強い
◆耐暑性◆強い
◆耐乾性◆強い
◆耐陰性◆やや弱い
◆生育適温◆
◆草丈◆
・鉢植え:
・地植え:
◆性状◆落葉樹・つる性(自家結実性あり)
◆開花時期◆5月
◆結実次期◆8月下旬~9月上旬
◆結実年数◆2~3年
◆果重◆15~20g
◆果実のサイズ◆
◆糖度◆17~19度
◆用土◆
・果樹用の土(無い場合は野菜用の土と鹿沼土を7:3で混ぜる)
・水はけが良く、通気性の良い土を好み、土質は選ばない
◆水やり◆
・鉢植え:土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいまでたっぷり水をあげる
水やりには水の補給以外に、土の中の空気や養分を交換する大切な役割もあるので、
十分な量の水をあげる必要がある
・地植え:根が地中に広い範囲で広がり、そのうえ地中にはある程度雨も保水されているため、
基本的に水やりは不要
晴天の日が何日も続き、土が乾いてしまうと水切れを起こし、その後の実つきが悪くなって
しまうことがあるのでその際は、水の量は、一般的には1㎡あたり20~30ℓが目安にたっぷり水やりする
真夏に降雨がない日が続く場合には、土の状態をよく観察し、必要に応じて水をあげる
◆肥料◆
鉢植え:
・2月に元肥として、ゆっくり効果の持続する有機質の肥料
・6月に果実肥大を助ける追肥として化成肥料(チッソNーリン酸PーカリK=8-8-8のものなど)
・9月~10月に消耗した木に養分を与えて回復させるお礼肥として化成肥料を施す
・肥料は、一度に大量に肥料を施しても、根が傷むか、吸収されないうちに根の範囲外に流れ出てしまうので、
1年の間に元肥、追肥、お礼肥の3回に分けて施す
地植え:
・土が肥えていれば肥料は控えめにして早めに樹勢を落ち着かせる
・有機肥料を与える場合は10月下旬~11月頃に与える
・ブドウの好きなアミノ酸がたっぷり含まれた「ぶどうがおいしくなる肥料」がオススメ
・6月以降はマグネシウム欠乏症が起きることがあり、梅雨入り後くらいに天然硫酸マグネシウム肥料を与えるとよい
・ぶどうは窒素分を多く与えると樹勢が強くなりすぎて果実の品質低下になるので、よほど生育が悪い場合を除き
追肥は必要ない
◆剪定時期◆
・日本では棚仕立てが多い
・高温多湿で春から秋にかけて雨が多い日本では、ぶどうは雨の跳ね返りや雨が原因で病気になりやすいので、
なるべく地面から遠いところで果実をならせるために棚仕立てが一般的
※剪定方法は花ひろば苗木部様の図解を参照 (私には理解が難しい・・・)
◆整房方法◆
・房が10~15cmくらいまで成長してきたら行う
・整房とは、開花期の花穂から、いらないつぼみを切り詰めることで、高品質で美しい果房をつくるための作業
・まず二股になっている花穂は小さい方を切り取る
・枝に近い上段にある半分程度のつぼみはハサミで切り取り、中段から下段にかけて15段程度(4~7cm程度)
残すようにする
(早すぎるとハサミの方が大きく、つぼみを切り落とせません。ハサミが入るようになったら始める)
作業は、一気に済ますのではなく、定期的に様子を見てその都度手を加えるようなイメージで行う
◆植え付け、植え替え時期◆11月~2月
・11月~2月の間に行うのがベスト
・鉢植え:鉢底に鉢底石を入れ、土を鉢の半分程度入れ、そこにピオーネの苗を根を広げながら入れ、
さらに上から土をいれる
この時、接ぎ木の部分(木根元のこぶ状にプクッと膨らんだ部分)を土に埋めてしまわないように、
地上に出して植えるよう注意する
次に、苗の主幹を半分から1/3を残して、思い切って切り詰める
こうすることで春以降に勢いのよい枝を伸ばすことができる
最後に水をたっぷりやれば植え付けは終了
・地植え:植え付けの1か月前くらいに直径70cm、深さ50cm程度の穴を掘り、堆肥、石灰、有機肥料を適量混ぜ、
埋め戻す
1か月後、苗木を根を広げながら浅めに植えつけ、鉢植えと同じように主枝を切り詰めたっぷりと水をやれば完成
◆病気◆
・黒とう病:新梢や葉、果実に黒い斑点が付いてしまう病気で、黒とう病が進行すると、生長に影響を及ぼしてしまう
この病気は雨が原因で広がる病気なので、パイプと雨よけシートなどを使った雨よけを設置することで
病気の予防をすることができる
・晩腐病:耐病性は巨峰と同等だが、糖度が高くなると晩腐病が出やすくなるので、雨除け栽培と傘つけを推奨する
◆害虫◆
◆増やし方◆
・
◆育て方注意事項◆
・摘房をしておかないと、養分ロスが起こり一つずつの果実が小さくなってしまい、
摘粒をしないと、粒同士がぶつかって実が潰れたり、実が小さいままになってしまう
・もったいないという気持ちは抑えて、摘房、摘粒はしっかりと行うとよい