◆特徴◆
・花弁を口に含み歯先でかじると、ほのかに甘い味を楽しめるので、エディブルフラワーとしての用途もある
・花と葉が美しいので、花木としての価値もある
・ホームセンターで購入した「品種不明」=「実生苗」であることが判明
交配した親の性質がどう出るのかは育ってみないとわからないんだそう
そして実生は何物でもないため、全ての品種と交配可能だそう
新品種が生まれる可能性もあるとのこと
◆日照◆日向
・年間を通して十分に日光が当たる方が、木の生育もよく果実もおいしくなる
◆耐寒性◆強い(ー7℃)
◆耐暑性◆強い
◆生育適温◆
◆草丈◆
・鉢植え:1.5m
・地植え:3~4m
◆性状◆常緑樹
・1本でなる品種もありますが、2品種以上を混植するとより実つきがよい
・人工授粉が有効、開いたばかりのごく若い花に受粉することが大切
◆開花時期◆
・花は両性花で、春に発生する新梢の基部に着生する
・花の大きさは直径4~5cmで花弁4枚の外面白色、内面淡紫色
◆結実次期◆10月下旬~11月上旬
・果実が木から自然に落果してから収穫する
・植え付け地面によっては、果実の傷みが生じるので、敷きわらなどしておけば
傷みは少なくなる
・落果前に収穫する場合は、果皮の緑色が鈍い色になり、果梗の分離層が暗い色
に変わった時が目安
・収穫後はそのままポリ袋に入れて、家庭用冷蔵庫で4~5週間は貯蔵できる
・できれば乾燥剤などをポリ袋の中に入れて、湿度を上げないように工夫すると
日もちがよくなる
・収穫後すぐはかたくて食べられないが、西洋ナシと同じく、ある程度追熟し、
果実を触ってやわらかくなったら食べ頃
◆結実年数◆3~5年
◆果重◆50~100g
◆果実のサイズ◆
◆糖度◆平均15%、完熟だと19%程度
◆用土◆
・水はけ、水もちのよいことが大切で、この条件さえ満たせば、土はあまり選ばない
・一般的な市販の用土を用いる場合は、赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の配合土を
用いる
◆水やり◆
・鉢植え:鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり
与える
・庭植え:土質や種類にもよるが、幼木を早く大きくするには、夏に水やりして
夏枝をよく伸長させることが大切
◆肥料◆
・庭植え:3月と10月
・鉢植え:3月、7月、10月
・有機質肥料か速効性化成肥料を施す
◆剪定時期◆
●4月:整枝剪定
①不要な枝を切る
②樹形を作る
③折れ枝、枯れ枝、食害枝を取り除く
※剪定後の枝に花芽はつかないので注意
●6~9月:芯止め&軽剪定
①成長点を切る(下の枝に栄養を送る)
②樹高を抑える
③枝分かれをさせて花芽を増やす➡5~6節15~20cmほどに芯止め
するとさらに先端から芽が伸びる、芯止めを繰り返して枝を増やす
★剪定参考動画:なおとさん
・生育が旺盛な場合は、6月に新梢の葉を10枚ほど残し、上は摘芯し、そこから
発生した新梢を再度葉を10枚残し、先端を摘芯する
・間引き剪定では地際から発生する枝、および木全体の小枝を整理し、
主幹内部と枝配置をはっきりさせる
・木の高さが目標に達した後、木の萌芽が旺盛になった時に切り返し、
枝の更新を図る
・結果習性はカキや柑橘類と同様
・前年に発生した枝の先端数芽が花芽となり、その芽から発生した新梢の基部の
葉腋部に結実する
・強い切り詰め剪定よりも、間引き剪定を主体にする
・大きなよい果実がつくのは、下垂気味の弱い枝なので、誘引によりそのような
枝を多くつくることが大切
・株元から芽がたくさん伸びやすく、株立ちしやすいが、幹を1本に仕立て、
上部でいくつか分枝させる
・特にスリムに仕立てたい場合は、幹1本の、いわゆる主幹形に仕立てる
◆植え付け、植え替え時期◆3~4月
◆病気◆特になし
◆害虫◆特になし
・まれにコウモリガ、ハダニ、コナジラミ、ハマキムシ、ミノムシ
◆増やし方◆
・つぎ木:4月中~下旬
・さし木:6月上旬~7月上旬
・とり木:6月中旬~7月中旬
◆育て方注意事項◆
・葉が小型なので、強風や潮風害には強い一方で、枝が鋭角に発生しやすく、
果実も樹冠内部に結実するので、傷つきやすい傾向にはある。果実生産を
考えるなら、防風対策が必要
・木自体はマイナス7℃までもつが、果実の成熟は11月以降になることが多く、
成熟期の果実はマイナス5℃以下の低温にあうと果実内部が褐変し品質が
低下するので、現存のミカンの産地が適地といえる
・「ベタがけネット」などを利用して開花の時期を早めたり、収穫期には
低温に当てないようにしたりすれば、栽培は広範囲で可能
・収穫前にできるだけ温度が氷点下にならないような工夫ができれば、
果実の収穫も可能
・受粉樹を混植しても開花期がずれたり天候不順、訪花昆虫がいないと結実は
不安定になる
その場合は開花期間中に、毎日毛ばたきで花をこするように人工授粉を行う
参考:タキイネット様