2023年12月現在
◆特徴◆
・ボレアルビーストは糖度が同シリーズでも高めで、甘いのが特徴
・成長性がよい品種
・ハスカップはアントシアニンをはじめ、ミネラルやビタミン類を多く含み、
古くよりアイヌ族の幻の秘薬として珍重されてきた
・「ボレアルシリーズ」はカナダのサスカチュワン大学が育種した最新品種で、
日本種とヨーロッパ種のハイブリッド
・従来の大実タイプよりさらに大きく甘みもあり、豊産性のシリーズである
・自家結実性が低いため、同シリーズの品種との混植がおすすめ
・耐寒性が強いので、寒冷地の栽培に向いている
・ビタミンCやカルシウムが豊富で、ジュース、ジャム、アイスクリーム、
ゼリー、ワイン、漬物など、幅広く利用できる
◆日照◆
・庭植えの植えつけ場所、鉢植えの置き場とも、午前中のみ日が当たり、
午後は日陰になる場所を選ぶ
・寒冷地では一日中、日当たり良好な場所にする
◆耐寒性◆強い
◆耐暑性◆弱い
◆生育適温◆
◆草丈◆
・鉢植え:0.5~2m
・地植え:1.5~2m
◆性状◆落葉性・耐寒性低木
◆開花時期◆5~6月
◆結実次期◆7~8月
・実がなる期間が短いため、実の色が濃くなってきたらこまめに収穫をする
・常温で置いておくと、液状に変化してしまうので、収穫が終わったらすぐに
ジャムやお菓子、果実酒などに活用すると良い
・もし調理しきれないという場合には、冷凍保存をするとよい
◆結実年数◆挿し木した苗で2~3年
◆果重◆2g
◆果実のサイズ◆・・・
◆用土◆
・地植え:植付け時に腐葉土や堆肥をすきこむ
・鉢植え:大き目の鉢に植え、株のまわりに置肥を置く
・水はけ、水もちのよいことが大切で、一般的な市販の用土を用いる場合は、
赤玉土小粒7~8、酸度未調整のピートモス3~2の配合土を用いる
◆水やり◆
・地植え:品種や土質にもよるが、夏に日照りが続くような場合は水やりが必要
・鉢植え:鉢土の表面が白く乾いたら、鉢底の穴から少し流れ出るくらい
たっぷり与える
・乾燥させないよう、夏の間は毎日水やりするとよい
◆肥料◆
・地植え:2月に有機質肥料か速効性化成肥料を元肥として施し、10月にも
同じものを追肥する
・鉢植え:2月、6月、10月に有機質肥料か速効性化成肥料を施す
◆剪定時期◆
・適期は12月から2月
→発芽する前の時期に剪定するのがポイント
・株が混んできたら、弱い枝、込み合った枝、古い枝を中心に間引く
→5年ほど経った古いシュートは株元から剪定し、3年未満のシュートを残す
→ハスカップは寒さに強いため、冬の間に剪定をおこなうことによって
満遍なく日光を当て、発芽に向けて生長することができる
・ハスカップは、剪定をおこなわなければ果実が大きく育たなかったり、
枝が伸びすぎてしまうことで日光が効率よく当たらなくなることでうまく
栄養が作れなくなってしまうが、ハスカップの剪定をおこなうことによって、
2つの問題が改善できる
→剪定によって枝数を減らすことにより、栄養が分散することなく果実に
届くようになる
→枝数が減ることによって太陽の光が効率よく樹木全体に当たるようになり、
樹木全体に行きわたるほどの十分な栄養が作られるようになる
◆植え付け、植え替え時期◆
・地植え:50センチメートル以上の深さの穴を掘る必要がある
穴を掘り終えたら、ピートモスなどの園芸用土を入れる
腐葉土も混ぜると水はけがよくなる
ハスカップは寒さに強く暑さに弱いので風通しのよい場所を選ぶ
・鉢植え:鉢自体の大きさにも配慮する必要があり、鉢が小さすぎてしまうと
根がうまく張れないなど、生長に悪影響を及ぼすことが起きてしまう
直径・深さともに50センチメートル以上のものを選ぶようにする
適切なサイズの鉢を用意できたら、そこに小粒の赤玉と、ピートモス
という園芸用土を混ぜ合わせて、植え付ける
◆病気◆特になし
◆害虫◆
・アブラムシ類
・カイガラムシ類
◆増やし方◆
・株分け:11月から2月ごろに行う
・さし木:2月中旬から3月上旬に休眠期ざし、6月から7月に緑枝ざしを行う
◆育て方注意事項◆
・ハスカップの収穫をするときにカギとなるのは授粉
・自家受粉がしにくいため、受粉樹としてほかの品種と混ぜ、人工的に授粉
するとよい
・開花時期の前から開花中は、殺虫剤をあまり使用しないようにする
虫を駆除しないでおけば、虫によって授粉される場合もあるから
育て方注意事項◆
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