老いるということ。
帰り道
◇◇◇
最初の数年は
私の知らない父のエピソードを聞くことが
とても楽しかったし、うれしかったのだけれど
今年はなんだかつらかった
たぶんそれは
「どうして、ここに、父はいないんだろう。」
と思ってしまったから
そうして父と重ねて
生きていてくれるだけでよかったのにと思う気持ちと
ゆるやかに老いてゆく父を見ずに済んだことにホッとする気持ちが
自分の中で交錯して、混乱しそうでした
父という存在は
いつでも強くてたくましくて
守ってくれる人の象徴だったのに
いつの間にか
立場が逆転していることに
気付いてしまった
年を重ねてゆけば
それは当たり前なことなのだけれど
思った以上に動揺している自分に驚いています
◇◇◇
大丈夫
大丈夫
大丈夫
深呼吸、しよう。