ホリー・ガーデン
- 江國 香織
- ホリー・ガーデン
―― 子供の頃、大人はみんな、もっと人格者だと思っていた。
*あらすじ*
果歩と静枝は高校までずっと同じ女子校だった。ふと気づくといつも一緒だった。
お互いを知りすぎてもいた。30歳目前のいまでも、二人の友情に変わりはない。
傷が癒えない果歩の失恋に静枝は心を痛め、静枝の不倫に果歩はどこか釈然としない。
まるで自分のことのように。
果歩を無邪気に慕う中野くんも輪に加わり、二人の関係にも緩やかな変化が兆しはじめる・・・・・・。
江國香織さんは「きらきらひかる」以来 読んだことがなかったのだけれど
気の合う本好きな友達(男子)が 彼女の本をほとんど持っているので
最近 片端から借りて読んでいます
彼女の作品の中では
今のところこの作品がいちばん好き
サブタイトルのひとつひとつがとても素敵なのです
長く続く女の友情って
ただのベタベタで甘々だけじゃ続かない
どんなに仲が良くても一度や二度は衝突したりするもので
そのあたりの緊張感や棘のある言葉 ゆるゆると緩やかに流れる時間が
それぞれの視点からさらりと書かれています
そして「あー!あるある!」なんてみょうに同調する部分も多くて
自分の遠い昔を思い出し 切なかったりつい笑ってしまったりしました
中野くんのぽよんとした雰囲気がいい感じ
あと
手になじみのよい
カフェオレボウルが欲しくなりました
探してみようっと
◇◇◇◇◇
私にも果歩と静枝のように
今でも付き合いのある「幼なじみ」がいます
小学生の頃 数年間だけ同じ学校に通っていました
それ以降はまったく別々の学生生活を送っていたので
彼女たちほど濃い付き合いではないかな?w
大人になった今
彼女は働くお母さんになり
一方で 私は働くのほほーんとした負け犬で
ふたりを取り巻く環境も状況も全然違っているけれど
いちばん心を許せるたいせつな友達です
彼女に出会えたことが
私の生まれてきたいちばんの収穫
と言っても過言じゃないかも
なんてことを思って
しあわせな気持ちになりました
あれ ズレた(苦笑