月曜日から京都入りしています。寒い!どうやら最強寒波が到来しているみたいなので、京都だけでなく日本じゅうが寒いんでしょうか。

去年の「蝶々夫人」は7月、その前の「ラ・ボエーム」は9月初旬で、じっとりと暑ーい京都に滞在していたのですが、今回は心底寒ーい京都です。盆地って大変なんですね(笑)。

さて今週末にせまった春秋座「椿姫」、月曜日にオーケストラ合わせ、火曜日には衣裳合わせ→いよいよ劇場で場当たりをしてきました。

「場当たり」というのは、本番の舞台でおこなう稽古の最初の段階。文字通り「場を当たる」感じで(日本舞踊で言うと「舞台調べ」たぶん)、稽古場とは違う実際の舞台の寸法や、舞台装置や大道具・小道具を確認し、楽屋からの動線も含めそれぞれの場面での自分の動き、場面と場面のつながりを確認するものです。

今回の春秋座「椿姫」の演出の目玉は「廻り盆」。市川猿翁さん設計の春秋座は、オーケストラピットもありますが、本格的な歌舞伎が上演できる機構を備えています。花道もその一つですが、今回は花道は使わず、廻り盆を使います。

昔なら地下で人力で廻していた盆ですが、現代は電動で、廻る速度も選べちゃいます。でもこれ、舞台の上に乗っている人とスタッフさんがきちんと息を合わせないと大変危険なので、入念な場当たりが必要なんですよね。

どのタイミングで盆が動き出すのか、どちら向きに廻るのか、自分は盆に乗っているのかいないのか。今回の演出では場面転換の大半を盆を廻すことでおこなうので、無数にある盆のタイミングを一つ一つ確認していきます。なかなか時間のかかる作業です。しまいには廻る盆に酔ったりして(笑)。

新国立劇場などの大きな劇場には廻り舞台が備えられていますが、それとはまた一味違う春秋座の廻り舞台の迫力をどうぞお楽しみに。写真は花道を撤去した春秋座の客席と、オケ合わせの後ごはんを作って私を待っていてくれた(笑)京都在住の友人の、素敵すぎる手料理。

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