オペラの舞台でソプラノが演じるのは主役が多いですが、その中でもヒロインの中のヒロインと言えばコレではないでしょうか。

パリの高級娼婦、人生初の本当の恋、襲いかかる病気、そして死。絵に描いたようなドラマの中を生きる女性、ヴェルディ作曲のオペラ「椿姫」のヴィオレッタです。

私が初めて藤原歌劇団の舞台に立たせてもらったのは「椿姫」の合唱団の一員でした。オーチャードホールに見に来たうちの母は「フローラ(ヴィオレッタの友人)かアンニーナ(ヴィオレッタの侍女)なら、いつか塔子もやらせてもらえないかしら」と言いました。

それから十数年経って去年、京都で初めて「蝶々夫人」の蝶々さんをやらせてもらった時には、母も少々慣れてきたのか「あとはヴィオレッタをやれたら満足ね」と言いました。

蝶々さんと同じく京都芸術劇場春秋座にて、12月20日(土)、いよいよヴィオレッタをやらせていただけることになりました。やりたいやりたいと言い続けてはいたものの、3種類のソプラノが必要と言われるとんでもない大役です。

あと2ヶ月、自分の身体をヴィオレッタにしなければ!寒ーいことは間違いありませんか、皆さん是非京都にいらしてくださいね!