朝5時過ぎに起き、車中泊した道の駅『うすい』の向かいにあるコンビニで朝食を食べ、今回の撮り鉄旅行最終日の最初の撮影地、筑豊本線の冷水峠に向かいます。今にも雨が降りそうな空模様で、帰路に就くまで雨が降らないかどうか不安なままでの出発です(汗)。

筑豊本線沿線は今でこそ福岡市や北九州市のベッドタウンになってますが、かつては筑豊炭田で活況を呈した地域。筑豊本線はその石炭輸送を担う国策路線の要の路線でした。
炭鉱の閉鎖に伴い貨物輸送がなくなり、現在は通勤通学や買い物客の輸送がメインになり、しかも福岡市に向かう利用客は桂川(ケイセン)駅から分岐する篠栗(ササグリ)線で博多駅に直通する列車を利用するため、末端部の桂川駅ー原田(ハルダ)駅を走る列車に至っては数えるほどに減ってます。

この日の最初の撮影地はこの桂川駅ー原田駅にある冷水峠です。
筑豊本線は冷水峠をトンネルで抜けますが、トンネルの原田駅側では蛇行して高度を稼いでます。今回の撮影地はその蛇行部分で、蒸気機関車が走ってた頃は有名な撮影地だったと聞いてます。



写真左手が筑前内野(チクゼンウチノ)駅、飯塚駅方面。右手が筑前山家(チクゼンヤマエ)駅、原田駅方面。
写ってる列車は07:01原田駅始発、07:07筑前山家駅発、普通列車の桂川駅行き。使用車両はキハ40形気動車。撮影時刻は07:12。



同じ場所から筑前山家駅方面を向いて撮りました。むしろこの場所からの撮影としてはこの向きが正解。
写ってる列車は07:35桂川駅始発、07:44筑前内野駅発、普通列車の原田駅行き。使用車両はキハ40形気動車。撮影時刻は07:50。
中央に写ってるワイヤーはズームで消せます。



ズームすればこうなります。
撮影場所は飯塚方面からなら国道200号線を筑紫野市方面に進めば、同国道がバイパス(冷水道路)と冷水峠経由とに分岐する案内標識が出てくるので、冷水峠経由に進みます。
峠を越えて暫くすると右側に下西山バス停と跨線橋が見えてくるので、跨線橋を渡れば撮影地です。跨線橋を渡った先に筑紫野市社会福祉協議会の掲示板があり、その前に車1、2台なら駐車可能です。
なお跨線橋を渡った先の道路は細い農道兼生活道路です。撮影や駐車はマナーを守りましょう。


次の撮影地は鹿児島本線天拝山(テンパイザン)駅ー原田駅。県道17号線城山ICを東に出てすぐに左折した先に左カーブがあり、そこが撮影地です。線路側の路肩に2、3台駐車可能。



写真奥が天拝山駅、博多駅方面。手前が原田駅、鳥栖(トス)駅方面。
写ってる列車は06:09門司港(モジコウ)駅始発、08:34天拝山駅発、普通列車の羽犬塚(ハイヌヅカ)駅行き。使用車両は813系交流電車。撮影時刻は08:38。



同じ場所からの撮影。左に写ってるのは撮影時に私が乗ってたアコード。そのあたりからも撮影可能です。
私が今回撮影した場所は歩行者専用道で、写真にも写ってるように物理的に車の進入は不可。この歩行者専用道の先は階段になって城山ICからの道路の歩道に繋がってます。
撮影途中でウォーキングをする人が何人か私の後ろを通りました。その1人の70代とおぼしき男性から声をかけられました。その人の話によると、この道を休日にウォーキングする人は多いとのこと。そしてこの場所で休日に撮り鉄する人もよく見かけるとのことです。
写ってる列車は08:34博多駅始発、08:45二日市(フツカイチ)駅発、特急みどり3号・ハウステンボス3号佐世保駅・ハウステンボス駅行き。撮影時刻は08:58。使用車両は783系交流電車。少し遅れての通過となってます。

天拝山駅近辺は他にも撮影地が幾つかあり、ネット等でそうした撮影地情報を見た人もいると思います。私もこのあとでそうした撮影地の幾つかで撮影してから帰路に就くつもりでしたが、実は冷水峠で撮ってる時から小雨が時折降ってきて、この写真を撮って車で移動を始めた頃にはワイパーを動かす必要があるほどの雨に。
途中のコンビニに様子見のつもりで寄りましたが、雨はむしろ本降りに。1時間ほどコンビニで時間を潰しましたが雨がやむどころかさらに強くなり、けっきょく諦めて帰ることにしました。


今回は初めて撮影した場所が多く、最後は雨に降られましたが全体的には充実した撮り鉄旅行になりました。