今回の撮り鉄旅は、初日の左沢線(アテラザワセン)で夕立ちが短時間降ったのと、3日目の午前中の東北本線が曇り空だった以外は珍しく晴天が続きました。4月28日に出発してから丸8日間、撮影計画に支障をきたす雨が降らないなんて気味が悪いな、と思ってたら、この日は朝から今にも雨が降りそうな空模様。

奥羽本線横堀(ヨコボリ)駅近くの道の駅『おかち』を05:40頃に出て、道の駅から10分程の院内駅ー及位(ノゾキ)駅にある撮影地に向かう予定がその場所を通りすぎてしまい、順番が逆になりますが先に及位駅ー大滝(オオタキ)駅の撮影地に向かいます。
Uターンすれば問題はなかったんですが、実は及位駅ー大滝駅の撮影地には駐車スペースがなく、まだ地域住民が農作業等を始める前ならなんとか車を止めても大丈夫なのでは、という虫のいい考え方をしたのも事実(汗)。



2枚とも同じ位置からの撮影です。
写真奥が及位駅、秋田駅方面。手前が大滝駅、山形駅方面。
写ってる列車は05:39横手駅始発、06:25及位駅発、新庄(シンジョウ)駅行き普通列車。使用車両は701系電車。撮影時刻は06:27。この頃から霧雨のような雨が降り始めました。

撮影場所は横手駅方面からだと国道13号線を南下。山形県に入り及位駅を過ぎたら国道が新道と旧道に分かれるので、右折して旧道へ進んだすぐの短い橋を渡り、その先のT字路を右折して県道35号線へ。道なりに進むとすぐに奥羽本線の築堤が見え、右へ鋭角に分岐するアスファルト道路を過ぎた直後に築堤を上る細いコンクリート道があるので、それを上がった先が撮影場所。
そのコンクリート道は普通車なら通れる幅ですが、上がった先は上の写真のように葦が折れ敷いた状態です。何度か切り返せば方向転換が可能な広さはありますが、方向転換時にタイヤの空転で身動きとれなくなる危険性がありますので、ご注意を。


国道13号線に戻り及位駅を過ぎて、先程通りすぎた場所へ。横手駅方面からだと院内駅を過ぎて暫く進むと左手に駐車スペースを示す『P』の標識があります。その駐車スペースの反対側の奥羽本線の築堤に保線用の階段があるので、それを上ったら撮影場所です。


ここは列車の写真は撮れなかったです。カメラで中央の電柱を避けるため300mm近くの望遠で撮り、その後スマホで撮るために持ち替えたら、スマホの電源が落ちてました(汗)。
最初の写真を撮った時は雨は気にならない程度でしたが、ここに来てから本降りではないものの雨足が強くなったので、そのまま車に戻り新庄(シンジョウ)市方面へ。
こんな天気でなければ、国鉄時代からの超有名難読駅名の及位駅を撮りたかったんですがね。


新庄駅と羽越本線の余目(アマルメ)駅を結ぶ陸羽西(リクウサイ)線は、この日の撮影のメインターゲットですが、最上川沿いを走るという以外に目立った特徴のない路線で、またレアな車両やジョイフルトレインが走ることも稀なため、撮影地情報の乏しい路線です。
そんな中、3ヶ所程をピックアップしたんですが、新庄市に入った頃には本降りの雨。
とてもじゃないがカメラをセッティングできる状況ではなく、予定してた最初の撮影地はパスして次の撮影地へ。途中のコンビニでトイレを借りたついでに100円コーヒー飲みながら、雨が弱まるのを待つことに。


10時前にやっと小雨になったのでコンビニを出て撮影地へと移動します。
国道47号線を酒田市方面に向かい、道の駅『とざわ』を過ぎて百数十m程進むと堤防に続く未舗装の道が右に分岐してるので、そちらに進むと目当ての第一最上川橋梁が見えます。


写真手前が古口(フルクチ)駅、余目駅方面。奥が津谷(ツヤ)駅、新庄駅方面。流れてる川は最上川で左手が下流側になります。また白く写ってる橋脚は並行して架かってるのは県道34号線の橋です。
写ってる列車は10:15新庄駅始発、10:29津谷駅発、酒田駅行き普通列車。使用車両はキハ110系。撮影時刻は10:31。

本来は堤防の県道側から撮るのですが、この日は上述のような雨。国道側からは車で撮影場所まで進入できますが、県道側は橋の西詰に止めて少しですが歩かなければならず、しかもガードレールを跨がなければ堤防に出れません。
そのため、雨が強くなったらカメラを濡らさないためにすぐに車に避難できるようにと、不本意ながら国道側から撮りました。なお、国道と県道はすぐ先で合流してます。


国道47号線は古口駅を過ぎて1.5km程で陸羽西線を跨線橋で越え、陸羽西線は国道と最上川に挟まれます。暫く進んで再度国道が陸羽西線を跨ぐあたりで最上川をバックに列車が撮れる場所があるんですが、近くに駐車スペースがないため撮影を断念。
雨さえ降ってなければ少々の距離は歩いたんですが(泣)。


その後、雨脚は弱まるどころか逆に強くなり、陸羽西線でのこれ以上の撮影は諦めました。
この日は最終的には新潟県燕(ツバメ)市あたりまで行く予定なので、いつ止むかわからない雨にそうそう付き合ってもいられません。


鶴岡市から日本海東北自動車道を経由して、いらがわICから国道7号線を南へ。なお日本海東北自動車道の鶴岡西ICと終点のあつみ温泉ICは無料区間です。
五十川(イラガワ)駅を過ぎて国道7号線が羽越本線をオーバークロスする場所が次の撮影地の予定でしたが、到着した頃がこの日一番雨が強く降ってた時間。撮影予定地の山側には駐車スペースもあり、雨さえ降ってなければと、駐車スペースに車を止めて空を睨んでみても状況が変わるわけもなく、駐車スペースがあることを確認できたことを収穫だと思い、その場を後に新潟県へ。


新潟県村上市に入ったのは13時前。雨は止みそうになく、だったら昼食はゆっくり食べようと村上市にある私のお気に入りの店へ。

悠流里。ここに来るのはこれで何度目だろう? というか、撮り鉄を始めてからはやたらと村上市には縁があり、朝昼晩と村上市で何度食事をしたことか。
乗り鉄してた頃は村上市は通過するだけの街だったので、まさか食事をしたり車中泊をすることで縁ができるとは想像すらしなかったです。

今まで『悠流里』での食事は全て夕食で、日中に来るのは今回が初めて。GWということもあり、駐車場にはかなりの車が。夕食に来た時はいつも時間が遅かったせいか、駐車場はガラガラだったので、まずはそれに驚いた。でもよく考えたら村上市は城下町で、飲食店の多くが城下町特有の昔からある狭い道沿いにあり、駐車場がなかったり、あっても数台しか止めれない店が殆ど。
雨ならばそういう店より、広い県道沿いで駐車場も広い店に客が集まるのは当然か。
結果として店の中に入りきれないほどの順番待ちに。並ぶのが嫌いで躊躇したものの、上述の理由から狭い道に入って他の店を探すのはさらに躊躇したため、所定の用紙に名前を書いて順番待ちをすることに。
20分もしないうちに名前が呼ばれて店内に。




村上牛炙り丼と鮭親子丼セット1,998円(税込)。それぞれの丼のご飯を合わせたら、ちょうど一人前の量になります。3枚目の写真は鮭を甘辛く煮た小鉢。骨が噛めば簡単に崩れる程に煮込んでます。
鮭の加工品を製造販売してる会社の直営店だけに、鮭もイクラも甘くて美味しかったです。前にセットではなく鮭親子丼を単品で食べたことがありますが、この店の鮭やイクラの味は本当に安心できる美味しさです。

村上牛炙り丼の方も、牛肉の甘さが炙ることで凝縮され、焼いてない脂身が口の中でとろけて甘さのダブルパンチ。タレともよく絡んでました。

どちらかを単品で注文するか、このようなセットメニューを注文するか、本当に悩ましいですよ(笑)。
個人的には、この店で食事をするために村上市に行ってもいいと思うぐらいに、この店の味が好きです。全てのメニューを食べたわけじゃないですがね(笑)。

もちろん、撮り鉄のついでなのは当然ですがね(笑)。


昼食を食べ終わっても天気が回復する気配はなく、こういう日もある、と諦めてコンビニで食後のコーヒーを飲みながら、スマホで『じゃらん』のアプリを起動して、この日のホテルを予約。当初の予定では出雲崎や燕市近辺の道の駅で車中泊の予定でしたが、この雨で気力が萎えてしまいました(汗)。


燕市。珍しい漢字一文字の自治体です。別につば九郎が市長をしてるわけではありませんが、つば九郎とタイアップし、少年野球大会や『つば九郎米』という米を販売したりと、いろいろとやってるらしい。
そんな燕市は隣接する三条市とともに新潟県内ではご当地ラーメンの街として有名。というわけで、この日の夕食はラーメンに決めて、まずは燕市のラーメンの有名店に。
が、GWだからなのか休み。で、改めて他の駐車場のある、道がわかりやすい店をスマホで検索して、上越新幹線燕三条駅近くの店に向かいます。予約したホテルは上越新幹線を挟んで反対側なので、食べたらすぐにホテルに移動もできます。



『麺屋ばやし』。なぜか看板の「ラーメン」の文字が180°回転して上下左右が逆になってます(笑)。
店内に入ってすぐに食券の販売機が。壁に貼ってるメニューは写真付き。
いろんなラーメンがある中で、一番インパクトがあったのが『花びらちゃーしゅーめん』。だからそれにしました。
そしてさらにインパクトがあったのが『大盛10円 特盛20円 爆盛30円』という文字! たいていの店は大盛は100円、安い店でも50円は加算されるのに、大盛がたった10円?! ナニ、このディスカウント!


花びらちゃーしゅーめん(大盛)1,040円。
「花びら」の説明不要ですね。今、改めて見てもインパクトありすぎなラーメンです(笑)。
写真からわかるように、チャーシューは普通というか、他の店と比較しても薄くはない厚みがあります。
豚骨ベースの醤油ラーメンですが、そんなにこってり感はないですね。麺は太麺。個人的には細麺や中太麺が好きなんですが(笑)。豚骨ラーメンが苦手な人にはお薦めしないですが、私は好きな味でした。
それより何より、麺を食べるためには何枚かのチャーシューを先に食べないと、箸が麺に触れることすらない。

このチャーシューの量と、大盛10円につられて大盛にしたために、普段食べる大盛ラーメンより満腹感がありました。
とはいえ大盛でなければ1,030円。たぶん旅先でなければ注文しない値段ですね。他にも醤油ラーメン680円、チャーシュー麺830円と、新潟県では相場なのかもしれないですが、徳島県の相場からするとかなり高めな値段設定でした。